「エアコンの風が臭う…」
「掃除したいけれど、カバーが邪魔で手が届かない…」
「カバーを外せたらいいのに…」
そんな風に思ったことはありませんか。
実はエアコンのカバーには、自分で簡単に取り外せるものがあります。
この記事では、自分で清掃できるエアコンの見分け方から、エアコンのカバーの外し方、掃除の仕方まで、具体的に紹介しています。
安心してエアコンを使うために是非参考に下さい。
Contents
DIYで掃除できるエアコンの見分け方
自分で掃除できるのは、お掃除機能がついていないエアコンです。
お掃除機能付きかどうかは、基本的にリモコンを見ると分かるでしょう。
リモコンに「フィルター掃除」や「手動掃除」のボタンがあるか、もしくはメニューボタンの中に同様の項目がある場合は、お掃除機能付きエアコンです。
「内部クリーン」ボタンしかない場合は、お掃除機能のないエアコンです。
お掃除機能付きのエアコンの場合は、専門の業者に依頼する方が安心です。
なぜなら、お掃除機能付きのエアコンは外し方が非常に複雑であり、メーカーによっても外し方が全く違います。
お掃除機能付きのエアコンのフィルターの多くは、搭載されたお掃除ロボットにしっかりと固定されているため、簡単には取り外すことはできません。
また、自動清掃で取り除いたゴミやホコリをためておくためのダストボックス機能を搭載しているものもあります。
このように複雑な構造のため取り外しもさることながら、再び設置するのも容易ではない上、故障の原因になる恐れもあります。
一方お掃除機能のないエアコンは、DIYで掃除が可能です。
メーカーによってネジの数や場所が変わるものの、比較的簡単に掃除できるでしょう。
DIYでエアコンを掃除できる箇所・できない箇所
エアコンの掃除が必要な箇所のうち、簡単に取り外せるのは三カ所です。
- カバー
- ルーバー
- フィルター
DIYで取り外しは困難なのは二カ所です。
- 熱交換器
- ファン
取り外し困難な熱交換器とファンは、専門の業者に依頼するのが無難でしょう。
エアコンのカバーを外す前の準備
- エアコンのカバーを外す時に用意するものは以下です。
- ドライバー
- 作業中に落ちるゴミやほこりで床を汚さないためのビニール
- ホコリを吸わないためのマスク
- 脚立(もしくは安定性の高い椅子など、足場になるもの)
- ゴム手袋
はじめに、エアコンのコンセントを抜きます。
エアコンの掃除で最も気をづけないといけないのは感電したり、清掃中にエアコンが作動してけがするということです。
その為、必ず最初にコンセントを抜いてから作業を行うようにしましょう。
室外機には電源コードはありませんから、エアコン本体のオンオフに連動して電源が切れます。
エアコンを掃除するワンポイントアドバイスとしては、エアコンから落ちるゴミやホコリから床を保護するために、ビニールなどを敷いておくと良いでしょう。
エアコン部位別外し方
外側のパネルを外す
エアコンの表面部分を覆うカバーパネルの左右には、くぼみがあります。
このくぼみに指を引っ掛けて、パネルをゆっくり、手前に引きながら持ち上げます。
ある程度のところまで持ち上げると、手を離しても落ちてこないポイントがあります。
このポイントまで、ゆっくりパネルを持ち上げます。
次に、パネルを固定している接続部分から、そっとパネルを取り外します。
強い力をかけると、パネルや接続部分が破損することがあるので丁寧に行います。
パネルのほとんどが、左右の二カ所で固定されているので、外す時は一気に動かさず、一カ所ごとにそっと、上下や左右に動かして外します。
ルーバーを外す
ルーバーは、エアコンの吹き出し口についている横長の部品です。
風向きを変える機能を持っています。
ほとんどのメーカーのルーバーが、左右と中央の合計三カ所で固定されています。
外す順番は、最初に中央部分を外して、次に左右を片方ずつ順番に外します。
この時もカバーを外す時と同様、強い力をかけないように、慎重に作業するのがポイントです。
カバーを外す
まずドライバーを用意して、カバーを固定しているネジを外します。
メーカーにもよりますが、ネジは吹き出し口、左下、右下の三カ所に配置されているケースがよくあります。
ネジはカバーの中に隠れていますので、カバーをつまんで手前に引っ張って外し、中のネジをドライバーを使って緩めます。
エアコンのカバーには、2種類あります。
側面に継ぎ目のないフルカバータイプと、継ぎ目のあるハーフカバータイプです。
慣れないうちは、エアコンのカバーを外すのには手間取ることがあるでしょう。
思うように外れない場合は焦らず、そっと力をかける向きを調整していくと、スムーズに動く加減を見つけることができます。
では、それぞれのタイプ毎の外し方を紹介します。
フルカバータイプの外しかた
エアコン本体の下側に、「PUSH」や「押す」と表記された箇所があります。
ここを押しながらグッと手前に引っ張ると外すことができます。
この時、上部が爪のような形状でエアコン本体に引っかかっている構造の場合もあります。
スムーズに外れないからといって強く引っ張ると、エアコン本体に食い込んでいる爪部分が破損する恐れがあるので、慎重に作業をするようにしましょう。
万が一爪が割れた場合は、新しいカバーに交換しなければなりません。
最近のエアコンは、フルカバータイプが主流です。
ハーフカバータイプの外しかた
ハーフカバータイプは、側面の継ぎ目部分から取り外すことができます。
ハーフカバータイプの多くは、吹き出し口の下を2〜3本のネジで留める構造になっています。
ドライバーでネジを外した後、カバー下部を手前に引っ張って外します。
ハーフカバータイプは、比較的古いエアコンによくあります。
フィルター
エアコンのカバーを外したら、フィルターを手前に引き出すようにして外します。
ほこりやゴミが舞う恐れがあるので、そっと引き出しましょう。
エアコン部位別の掃除の仕方
パネル・ルーバー・カバーの掃除の仕方
取り外したパネル、ルーバー、カバーは、薄めた中性洗剤で洗った後、洗剤をよく落としてしっかり乾かします。
フィルターの掃除の仕方
まず、外す時に表面だった側に掃除機をかけて目に詰まったホコリを取り除きます。
次に裏返して、裏側からシャワーで水をかけます。
その後、薄めた中性洗剤を入れたバケツなどにしばらくつけ置きしたら、使い古した歯ブラシなどで、表面を優しく擦るようにして汚れを落とします。
最後に、裏側からシャワーで水をかけてしっかりすすぎ、日陰でしっかり乾かします。
エアコンを掃除するメリット
エアコンを掃除するメリットは二つあります。
一つは衛生的に使用できるということです。
エアコンは内部にほこりやゴミがたまり、そこにカビが生えやすくなります。
異臭の元になるだけでなく、健康を害する恐れもあります。
二つ目のメリットは、電気代の節約に繋がるということです。
経済産業省資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによれば、エアコンを月1〜2回清掃してフィルターの目詰まりを解消した場合、年間で約860円の電気代が節約できるとあります。
毎月エアコンの清掃するのが難しい場合は、季節の変わり目を目安に清掃し、年に1回は専門の業者に依頼するのもいいでしょう。
【参考】経済産業省資源エネルギー庁
まとめ
エアコンを定期的に掃除することは、衛生面でも経済面でも有効です。
自分で清掃できるタイプのエアコンであれば、3ヵ月に1回程度を目安に掃除するのが良いでしょう。
ただしエアコン内部は複雑な構造で、自分で分解するのは危険な箇所もあります。
もし自分でするのが不安だという方は。1年に1度くらいのスパンで専門の業者を頼って掃除するのも良いかもしれません。
エアコンを安全に経済的に使うために、定期的に掃除するか、プロの力を借りながら良い状態を維持するようにしましょう。