エアコンの取り外し・取り付けを自分でする方法や必要な道具とは

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エアコンの取り外し・取り付けを自分でする方法や必要な道具とは

この記事の監修者

富澤 貴弘

群馬県内の電気工事会社に7年間勤め、27歳で独立、TomiDen株式会社設立。 現在は10名のスタッフと共に、WEBマーケティングやご紹介等により獲得した、 BtoB ,BtoCの電気工事関連の業務を数多く担っております。 長い現場生活の中で培った「職人の技術」と「豊富な知識」から、 ご家庭やより多くのお客様に電気工事や家電に関する知識やノウハウをお届け出来ればと思い、 第1種電気工事士として、本ブログサイトにて執筆中。

エアコンの取り外し・取り付けを自分でする方法や必要な道具とは

引越しやエアコン自体の買い替えなどで、エアコンの取り外しと取り付けを行う場合、業者に依頼することがほとんどかと思いますが、実は自分で行うこともできます。

自分で行う場合、脱着に必要な道具を揃える必要がありますが、業者に依頼するよりもコストを抑えることができます。

また自分や家族の都合に合わせて作業を行えるのでスケジュール調整がしやすいなどのメリットもあります。

こちらではエアコンの取り外しと取り付けを、自分でする場合の方法と必要な道具についてご紹介します。

エアコンの取り外しと取り付けについて

エアコンの取り外しと取り付けについて

エアコンの取り外しと取り付けでどんな作業を行うのか、最初にざっくりとまとめておきます。

まず取り外しですが、必要となる作業は以下の5つです。

  • 冷媒ガスの回収
  • 室外機の取り外し
  • 室内機の据え付け板取り外し
  • 室内機の取り外し
  • 壁の穴をパテなどで埋める

取り付けでは以下の作業が必要です。

  • 配管用パイプの穴を壁に開ける
  • 室外機の設置
  • 室内機の据え付け板の設置
  • 室内機の設置
  • 冷媒配管の接続
  • ドレンホースの接続
  • 室外機との配管接続
  • エアパージ
  • 冷媒ガスの解放
  • 渡り配線の接続

以上のように、エアコンの取り外しよりも取り付けの方がやることがたくさんあります。

取り付け時には配線や真空ポンプの使用といった、慣れていない人では難しい作業が含まれてきます。

そのことを踏まえて作業を行いましょう。

自分でエアコンを取り付ける場合の費用感

自分ですべて行う場合にどれくらいの費用がかかってくるのか、目安となる金額を紹介します。

  • トルクレンチ
  • 電気ドリル
  • コアドリル
  • エアコンダクトカッター
  • フレアツール
  • 真空ポンプ

これらをレンタルして使用する場合、だいたい1万円程度です。

その他にも

  • ドライバー
  • ペンチ
  • ニッパー
  • モンキーレンチ
  • 六角棒レンチ
  • スパナ
  • パイプベンダー

などが必要となってきますが、多くは家にあるもので代用できるかもしれません。

もしこれらすべて購入しても2千円程度です。

ガス漏れ検知器を購入する場合は、3千円プラスしてみておきましょう。

また室外機や配管などで使用する

  • 軽量ブロック
  • 配管パイプ
  • ドレンホース
  • 化粧カバー(ダクト)
  • 配管テープ
  • 貫通スリープ
  • パテ
  • 渡り配線用電線
  • ボードアンカー

など部材購入費で6千円程度が掛かります。

もし手持ちの工具や部材がなく、すべて揃えたとしたら2万円近くになるので、それをふまえて検討してみてください。

エアコン脱着を自分で行う場合必要なもの

エアコン脱着を自分で行う場合必要なもの

ではエアコンの取り外しと取り付けで必要なるものを、用途も合わせて一つずつ説明していきます。

トルクレンチ

フレアナットの締め付けに使用するレンチです。 フレアナットはガス漏れに直結するため、締めすぎず、繊細な締め付けが必要になります。

電気ドリル

主に室内機の据え付け工事に必要です。 ドライバーでも代用できなくはないですが、作業効率が大幅に低下します。

コアドリル

室内機と室外機をパイプでつなぐ際に、壁に穴をあけるために使うドリルです。

ダクトカッター

化粧カバーを切断する際に使う器具です。

フレアツール

冷媒管を接続するときに必要なもので、配管の接続口を円錐状に加工し、ガス漏れが起きないようにします。

ガス漏れ検知器

ガス漏れを検知する機械です。

真空ポンプ

配管に残っている空気を抜いて真空にするためのポンプで、必ず使わなくてはなりません。

リーマー

冷媒管を切断した後に金属のバリが残りますが、それを取り除くために使うのがリーマーです。

パイプカッター

冷媒管に使われている銅管を切断するために必要な器具です。

ドライバー

主に室内機の取り外しや取り付けの時にねじ締めや緩める際に使用します。

ペンチ

電線ケーブルの接続部の切断や外皮の除去に使用します。

ニッパー

ペンチと同様の用途です。

モンキーレンチ

配管にあるフレアナットを締め付ける、あるいは緩める際に使用します。

六角レンチ

棒状の六角レンチは、フロンガス解放時に室外機の弁を開閉する際に使います。

スパナ

冷媒配管の接続時に必要です。

パイプベンダー

配管パイプを折り曲げる際に使います。

軽量ブロック

室外機の設置時など、底上げが必要な場合に使用します。

配管パイプ

冷媒の配管パイプです

ドレンホース

ドレン水を排水する際に必須のホースです。

化粧カバー

スリムダクトと呼ばれるカバーで、配管を覆い隠す際に使用します。

配管テープ

化粧カバーの代用品として配管に巻いて使います。

貫通スリーブ

配管を室内から室外へ通す際に壁にあけた穴を保護するためのものです。

パテ

配管用の穴をふさいだり、スキマを埋めるためのものです。雨や風、虫などの侵入を防ぐために必要です。

電線

渡り配線用の電線で、室内機と室外機の端子台に接続します。

ボードアンカー

エアコン据え付け板の取り付けに必要です。

アース関連

アース棒やアース線、アース用ねじなど、漏電や感電対策として行うアース工事に必要な部材です。 アース工事は有資格者のみ行うことができます。

エアコンの取り付けと取り外し業者は資格が必要?

エアコンの取り付けと取り外し業者は資格

エアコンの取り付けと取り外し自体に資格は必要ありません。

ただし、部分部分で電気工事士の資格が必要になる作業があり、それを伴う脱着作業の際は資格が必要となります。

資格を保有せずにできる作業はざっくり言うと、電気工事を含まない取り付けと取り外しです。

ですから室内機の設置、室外機の設置、化粧カバーを付けたり、アース線の取り付けや真空ポンプの使用などの作業は普通にできます。

逆に資格がないとできない作業は、電気工事を含む作業です。

具体的にはコンセントの増設や形状の変更・移設、使用電圧が600ボルトを超える、いわゆる業務用エアコンの設置、内部接続にかかる作業、防護装置の取り付け、アース接地極への接続、地面への埋め込み作業などが該当します。

これらの作業は感電や漏電による事故を招くなど危険を伴うため、必ず有資格者が行わなければなりません。

まとめ

エアコンの取り外し・取り付けを自分でする方法や必要な道具まとめ

エアコンの取り外しと取り付けに必要な工具や部材などを紹介しました。

自分で行う時、全く機材が無い場合、1台のみの設置だとどうしても業者に依頼したほうが安く済みますが、複数台の脱着であれば自分で行ったほうがコストが安くなります。

自分で行う際はエアコンの説明書をよく見て、無理のない範囲で工事を行うようにしましょう。

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