エアコンのファンを取り外して洗浄する方法とは

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エアコンのファンを取り外して洗浄する方法とは

この記事の監修者

富澤 貴弘

群馬県内の電気工事会社に7年間勤め、27歳で独立、TomiDen株式会社設立。 現在は10名のスタッフと共に、WEBマーケティングやご紹介等により獲得した、 BtoB ,BtoCの電気工事関連の業務を数多く担っております。 長い現場生活の中で培った「職人の技術」と「豊富な知識」から、 ご家庭やより多くのお客様に電気工事や家電に関する知識やノウハウをお届け出来ればと思い、 第1種電気工事士として、本ブログサイトにて執筆中。

エアコンのファンを取り外して洗浄する方法

エアコンの取り外しは引越し時や取り換えの時だけでなく、ファンの掃除などでも行うことがあります。

自分でエアコンの取り外しを行う場合、どのように行えばよいのでしょうか。

こちらではエアコンの洗浄方法も含めて紹介していきます。

エアコンのファン取り外しについて

エアコンのファン取り外しについて

エアコンを洗浄するために取り外す場合、事前に感電のリスクやエアコン自体の故障につながる可能性もあるため、その点を踏まえて検討してください。

エアコンの掃除は、取り外さずに洗浄スプレーやブラシなどを使って行うこともできます。故障リスクを懸念される方は、この方法で行ってください。

エアコンファンの取り外し方法

エアコンファンの取り外し方法

エアコンファンの取り外しの方法には手順があります。

※こちらでは一般的にイメージする、壁掛けのエアコンをベースに解説を行います。

手順1:コンセント・アース線を外す

まずエアコンのコンセントを抜きます。

コンセントさえ抜いておけば感電することはありません。

コンセントを抜いたら合わせて、アース線を外しましょう。

アース線はドライバーを使って行う必要がありますので、道具を用意していきます。

手順2:エアコンのカバー・フィルターを外す

次にエアコン室内機のカバーを外して前面を開け、フィルターを外します。

パネルの外し方はエアコン自体に記載されている、説明書などに記載されていることがおいので事前に確認しておきましょう。

手順3:ルーバーを外す

前面のカバーパネルを外したら、ルーバーを外します。

ルーバーはエアコン本体にあけられた穴で取り付けられているので、手で外すことができます。

ルーバーの外しは機種にもよりますが、左側から行うことが多いです。

ルーバー全体をしならせて左側から抜き取り、右側については抜き取れる確度が限られているので、それを探しながら外します。

エアコンの機種によっては作動中に外れないようにするため、ルーバーの右側取り付け部分の穴に切り欠きがついているものがあります。

そのような機種の場合、ルーバーの中央と左側を外してから、ルーバー自体を少し左へ引っ張りながら、ひねって角度を変えつつ右側を外します。

またこれも機種によってですが、ねじ止めして固定しているルーバーがあります。

ルーバーとルーバーモーターがエアコン本体のカバーの内側で止められているため、無理に引っ張ると破損の恐れがあるため注意しましょう。

ルーバーを外したらエアコン内部がだいぶ見えてくると思います。

手順4:エアコン本体の前側にあるねじを外す

次に行うのはエアコン本体の前側にあるねじを外す作業です。

ねじを外して本体の電源カバーを外します。

こうすることで、エアコン本体を覆うカバーを取り外すことができます。

本体カバーを外す際は、エアコン下側に手を入れて、カバー自体を手前に引っ張ります。

するとカバーが前に出てくるので、本体カバーの上にあるストッパーを持ち上げながら、下側を引っ張っていくとうまく外すことができるはずです。

手順5 :ドレンパンを外す

次はドレンパンを外すわけですが、エアコンの左右にこのドレンパンを固定するねじがあるのでそれを外します。

ドレンパンは下のほうに向かって抜き取ればOKですが、水が溜まっている可能性があるので、室内を汚さないように注意して行ってください。

送風ファンのモーターを固定している部分とそれを固定するねじを取り外し、送風ファンとドレンパンと分離させます。

送風ファンを取り外す時は、モーターに目印をつけておくことや写真を撮っておきます。

再度設置する際の向きを確認しておくために必要なので、忘れずに行いましょう。

エアコンファンの洗浄方法

エアコンファンの洗浄方法

取り外し作業が終わったら、いよいよ洗浄です。

お風呂場や庭で洗う

エアコン洗浄業者が行う場合、室内で高圧洗浄機を使って一気に洗うことが多いのですが、自分で行う場合は、取り外したファンやドレンパンをお風呂場や庭などへ持っていき、食器用洗剤とスポンジでごしごしと汚れこすり落として行きます。

長い間洗浄していないエアコンの内部は、ファンやドレンパンも含め、黒いカビで覆われている可能性が高いので、洗浄は結構骨の折れる作業になります。

カバーやルーバーも汚れていることがあるので、必要に応じて洗浄を行いましょう。

市販されているエアコン洗浄スプレーで表面のカビを落とすこともできますが、しっかりと根を張ったカビはこびりついたままなので、完全に除去したい方はエアコンを分解しての洗浄がおすすめです。

水切り・乾燥

ファンやドレンパンをきれいに水洗いしたら、水きりと乾燥のために屋外などで乾かします。

しっかり乾かさないでエアコンに取り付けてしまうと、故障の原因ともなりますので、注意しましょう。

エアコン掃除はどれくらいの期間でおこなうべき?

エアコン掃除はどれくらいの期間でおこなうべき?

エアコンフィルターの掃除スパン

フィルターの掃除については毎日使用している時期は2週間に一回程度が理想です。

毎日使用していない春や秋などの時期については、フィルター掃除は2か月に1回程度で十分でしょう。

エアコン内部の掃除スパン

フィルターではなく内部の清掃を行うべきスパンですが、毎日エアコンを使っている場合は1年に1回程度が理想です。

もし毎日のようにエアコンを使用していれば、熱交換器、ドレンホース、ファンといった箇所は、1年間の利用でカビや汚れがどうしても蓄積してしまいます。

掃除をしないで使い続ければ、やがてエアコンから異臭がしてきます。

異臭がするようになったころにはエアコン内部はかなり汚れている段階と言えるでしょう。

もし、普段からフィルターの掃除を行っていたり、エアコン自体あまり使用したい場合や、エアコンに掃除機能がついている場合、内部の清掃は2年に1回くらいのペースでも大丈夫です。

但し、エアコン本体のお掃除機能は、フィルターをきれいに保つだけであって、内部のカビを除去してくれるわけではありませんのでご注意ください。

いずれにしても、2年に1回はエアコンを分解し、内部の洗浄を行っておいた方が、長く安心して使うことができます。

まとめ

エアコンのファンを取り外して洗浄する方法まとめ

エアコンファンの取り外し方と洗浄方法、エアコン掃除の理想のスパンを紹介しました。

もしエアコンの取り外しと洗浄を自分で行う場合、本体部品の破壊や配管不備によるコンプレッサの破裂、水没にによる電気系統のショートなど注意すべきことがたくさんあります。

そうした点を踏まえて、自分自身で行うか、業者へ依頼するか、検討してみてはいかがでしょうか。

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