エアコンの風向きを変える役割を果たしているルーバー。
ルーバーはエアコンを作動させると最初に動き出します。
横に長く、エアコンが止まっている時はエアコンにふたをするようび動く部品です。
ある日急に不具合は発生します。
スイッチを入れてもルーバーが動かない。
どこが故障しているのでしょうか。
そして、修理はできるのでしょうか。
この記事ではまず、エアコンのルーバーが破損する原因をみていきます。
あわせて、ルーバーの交換方法を具体的に紹介します。
Contents
エアコンのルーバーの役割
エアコンのルーバーは、エアコンの風向きを調整する重要な役割をはたしています。
暖房時は下方向に暖かい風を送り、部屋全体を温めます。
逆に冷房時は上方向に風を向け、人に直接風を当てないようにします。
しかし使用しているうちに、次のようなトラブルに見舞われることがあります。
- ルーバーが開かず風が出ない
- ルーバーが動かず風向きが変えられない
- ルーバーが外れた
- 異音がする
エアコンのルーバーが故障する原因
エアコンのルーバーに不具合が生じる原因は、大きく分けて2つあります。
1つ目の原因は、エアコンのルーバーを動かすモーターが摩耗したことです。
モーターは経年劣化します。
使用しているうちにルーバーを動かすモーターが故障し、ルーバーが動作しない不具合や、異音が発生する場合があります。
2つ目の原因は、ルーバー自体の破損です。
ルーバーの連結部分の多くはプラスチック製です。
関節のように凹凸を噛み合わせた構造になっています。
エアコンとルーバーの連結部分は、エアコンを使用するたびに消耗する部分のため、破損しやすい箇所でもあります。
自分で交換できるか確かめる手順
故障原因を確かめる方法
エアコンのルーバーの不具合がルーバー自体の破損である場合は、自分で交換することで修理できます。
自分でルーバーを交換することで修理できる不具合なのかを確かめるには、以下の手順を踏んで調べます。
- エアコンの電源を落とす
- そっとエアコンのルーバーを外す
- エアコンのルーバーは外したまま、電源を入れてエアコンを稼働させる
エアコンのルーバーは破損しやすい部品ですから、慎重に取り外します。
ルーバーは、中央と両端の3箇所で固定されているものが主流です。
まず中央の留め具を外します。
次に、両端を片方ずつ外します。
自分で交換できるケース
電源を外してから入れ直した時に、風の向きが動いている。
この場合は、自分で修理可能です。
なぜなら、ルーバー自体の損傷が不具合の原因である可能性が高いからです。
新しいルーバーを買い直して自分で取り付け直せば、不具合を解消することができます。
さほど難しい作業ではありませんが、破損しやすい部品なので、慎重な作業が欠かせません。
作業に不安がある場合は、専門の業者に頼むと安心です。
自分で交換することは難しいケース
電源を入れ直しても、風の向きに動きがない。
この場合は、ルーバーを動かすためモーターの故障が疑われます。
モーターは、メーカーで取り寄せる他、ネットショップで購入することができます。
モーターを購入して、自分で交換することも不可能ではありません。
ただし、取り付けには一度エアコンを分解してからモーターを取り付け、再度組み立てるという工程が必要です。
また取り付け方を間違ったり、中の部品を傷つけたたりした場合、エアコン本体の故障につながる恐れがあります。
更なるエアコンの故障の危険を避けるなら、業者に修理を依頼する方がよいでしょう。
エアコンのルーバーを交換する
エアコンのルーバー交換のために用意するもの
用意するものは、交換用の新しいルーバーのみです。
ルーバーはメーカーから取り寄せる他、電気屋やネットショップで購入できます。
新しいルーバーを購入する際は、使用しているエアコンの型と合うものを購入します。
購入にあたっては、以下の3点を確認しておきます。
- エアコンのメーカー
- エアコンの型式
- エアコンの製造年
これらは、取扱説明書に記載されています。
もし取扱説明書が手元に無い場合は、エアコン本体の底面か左右のいずれかの記載からわかります。
メーカーによって型番の表記の仕方が若干異なりますが、多くの場合は最初のアルファベットがメーカーを意味しています。
メーカー名 | 表記のアルファベット |
ダイキン | ANもしくはS |
日立 | RAS |
シャープ | AY |
富士通 | AS |
三菱 | MSZ |
パナソニック | CS |
見た目や機能にこだわらないなら、後付けルーバーを設置するという選択肢もあります。
後付けルーバーは、ホームセンターやインターネットショップなどで購入できます。
後付けで角度を固定して設置するため、リモコンで風向きを調整することができません。
しかし、簡単に取り付けられるのが魅力です。
エアコンのルーバーを故障から守る方法
こまめに清掃する
エアコンのルーバーは、とても汚れやすい箇所です。
溜まったほこりやゴミにカビが発生して、不衛生になりやすい箇所でもあります。
溜まったほこりやゴミはモーターの不具合の原因にもなります。
日常的に清掃しておくことで、衛生的に安心して使えます。
エアコンのルーバーを清掃する手順
ルーバーを取り外して清掃する方法
- エアコンの電源を切る
- 水かぬるま湯をルーバー全体にかける
- 薄めた中性洗剤を入れたバケツなどに、ルーバーを浸す
- 歯ブラシなどを使って、汚れを優しく落とす
- よくすすぐ
- 乾いたタオルで水分をよく拭き取る
- 新聞紙の上に広げて完全に乾かす
- 完全に乾いたら、エアコンに取付る
ルーバーは割れやすいので、力加減には十分注意します。
また、清掃後は完全に乾燥させてからエアコンに取り付けます。
乾燥が不十分な状態で取り付けると、エアコンにカビが発生する原因になることがあるので注意します。
ルーバーを取り外さないで清掃する方法
- エアコンの電源を切る
- 薄めた中性洗剤をタオルに染み込ませて、そっとルーバーを噴き上げる
- 水に浸したタオルをよく絞り、ルバーを拭きあげる
- 乾いたタオルで完全に拭きあげる
取り外す手間もないため、短時間で清掃することができます。
まとめ
エアコンのルーバーの不具合は、日頃の清掃で避けることができます。
また、部品の破損であれば、自分で交換することも可能です。
しかし、デリケートで破損しやすい箇所でもあります。
心配な時は、専門業者に修理を依頼すると安心です。