コンセントが足りない!
家電製品だけでなく、スマートフォンにタブレット、ゲーム機器にパソコン。
便利な電化製品の数だけコンセントは必要です。
しかしコンパクトな賃貸住宅ではコンセントの数も少なく、あっという間にコンセント不足になってしまうことがあります。
今回は、コンセント不足を解消する方法を紹介します。
Contents
もう悩まない!コンセント不足解消方法3選
コンセント不足を解消する2つの方法と、そのメリット・デメリットをみていきましょう。
お手軽簡単「電源タップ」
電源タップは、壁に設置されたコンセントプラグ(差し込み口)を増やすツールです。
種類は大きく分けて2つ。
壁に埋め込まれたコンセントに挿して、コンセント自体の差し込み口を増やす分配タップと、延長コードの先に差し込み口が複数ついた延長コード型電源タップです。
延長コード型電源タップの中でも、差し込み口ごとに個別のオンオフのスイッチがついたものは便利です。
電子機器を使用していない時はスイッチをオフにすると、待機電力の消費を抑えられるため経済的です。
電源タップは、家電量販店やホームセンター、ECサイトなどで購入ができます。
天井から電源をとれる「リーラーコンセント」
リーラーコンセントは、天井から電源を引くタイプのコンセントです。
白を貴重としたインテリアの邪魔しない外観で、グッドデザイン賞を受賞しました。
インテリアを重視するカフェや住宅でよく利用されています。
使い方は簡単で、伸縮性のあるコードを使用しているので、使いたい場所まで頭上からコードを引き下ろします。
使用後は邪魔にならない高さまで上げるだけなので、足元にケーブルやコードが広がって歩行の邪魔する心配もありません。
リーラーコンセントは、ECサイトや一部家電量販店で購入することができます。
照明用コンセントも兼ねる「引っ掛けシーリングアダプター」
引っ掛けシーリングは、天井に設置する照明の配線器具です。
天井裏には、照明器具に電気を供給するための配線が巡らされています。
引っ掛けシーリングの役割は、天井裏の配線から照明器具に電力を供給することと、照明器具の重さを支えることです。
引っ掛けシーリングのアダプターには、二穴のコンセントプラグが併設されたものがあります。
これを使えば天井にコンセントプラグを増設できます。
引っ掛けシーリングアダプターは、家電量販店やホームセンター、ECサイトで購入することできます。
コンセント不足解消法3選のメリット・デメリット
電源 | メリット | デメリット |
電源タップ | 導入が簡単必要な数だけコンセントプラグを増やせる | 延長コードが床に広がるので見栄えが悪く、転倒の危険タコ足配線で使用する恐れ |
リーラーコンセント | 床にコードが広がらないカフェのような、おしゃれな内装を再現できる使用しない時は邪魔にならないよう、縮めておくことができる | 天井からコードがぶら下がるので、見栄えが気になることがある設置に際して天井に穴を開ける必要がある (賃貸住宅では貸主に要相談) 配線作業を伴うので事故の危険がある |
引っ掛けシーリングアダプタ | 導入が簡単 | 照明器具の隣からコードを伸ばすので使用しにくい |
電源タップと引掛シーリングアダプターのメリットは、自分で容易に導入できることです。
その点リーラーコンセントは、おしゃれなカフェのような内装を再現できるメリットがありますが、自分で設置するのは難しいので、プロの電気工事業者に依頼する必要が出てくる場合があります。
なぜタコ足配線は危険なのか
一番手軽に導入できるコンセント不足の解消法は、電源タップを購入することでしょう。
コンセントプラグが6カ所も8カ所も接続可能なたこ足配線も販売されており、大変便利です。
しかし、電源タップは使用方法を誤ると大事故に繋がる場合もあるのです。
電源タップの危険性を、最大のデメリットであるタコ足配線の観点でみていきましょう。
コンセントの数が少ない理由
集合住宅では、建物全体で使用できる電気の総量があらかじめ決まっています。
建物全体に電気を流す配線の太さが決まっているためです。
各住戸のコンセントの数は、その基準を元に決められています。
電力需要の増加に伴い、最近の住宅の電気容量は40〜60Aが主流ですが、一方古い住宅では、30Aが主流です。
これは電力消費が今より少ない時代の基準で建築されているためで、今ほど大量の電気を流せない仕様になっています。
電源タップは安全?
コンセントプラグが複数あるためたくさんの電化製品に電気を流せることが、電源タップのメリットです。
しかし同時に使える電気の量に上限があることは、見落としがちです。
一般的な賃貸住宅のコンセントは、一カ所につき15アンペア、1500ワットを使用上限としています。
主な家電製品の電力消費量の目安を以下にまとめました。
品目 | 電力消費量目安 |
冷蔵庫 | 150W~500W |
電子レンジ | 1300W |
炊飯器 | 350W~1200W |
電気ポット | 700W~1000W |
洗濯機 | 500W~900W |
衣類乾燥機 | 1200W~1400W |
エアコン | 45W~2000W |
ドライヤー | 600W~1200W |
温水洗浄便座 | 450W~470W |
デスクトップパソコン | 150W~300W |
電源タップで複数の電化製品を同時に使用する場合、注意しないとあっという間にコンセントの使用電力量上限を超えてしまう恐れがあります。
使用電力上限を超えて使用し続けた場合、事故や火災の原因になる場合もあります。
同時に複数の電化製品を使う際は、電力量を計算しながら調整して使いましょう。
また、使わない時は電源タップについたスイッチを、オフにしておくとより安心です。
床にコードを広げる危険性
コードの中には細い電線が入っています。
家具の下敷きになったり、扉に挟まれたり、足に引っ掛けたりといった衝撃が原因で、コードの中で電線が切れることがあります。
その場合、電気がうまく流れなくなるだけでなく、断線部分から発火し、火災につながる恐れもあります。
また、コードが足に引っかかって転倒事故を起こす可能性もあります。
電源タップを使用する時は必要な長さを計測して、長すぎないものを購入しましょう。
また壁に沿って這わせるようにコードを伸ばして足元の邪魔にならないように設置することも重要です。
リーラーコンセントをDIYで設置する手順
リーラーコンセントをDIYで設置する際の手順を、簡単に紹介します。
- 賃貸住宅の場合は、貸主や管理会社の許可をとる
- 天井の配線の位置を調べる
- 天井に穴を開ける
- 天井から配線のケーブルを取り出す
- ケーブルを器具に取り付ける
- 配線し、分電盤に取り付ける
- 電力が100ボルト流れているか確認する
リーラーコンセントの設置は高所での作業になります。
また天井に穴を開け、配線し、電流も確認する工程があり、電気に関する知識が必要です。
仮に設置自体はできても、正しく接続できていない場合、電流が流れないこともあります。
電気工事には漏電や感電、火災の危険が伴いますので、専門の知識がなく不安な場合は、電気工事士の資格を持った専門の業者に相談するようにしましょう。
複数の業者に見積もりをとり、サービス内容も含めて比較検討するとよいでしょう。
まとめ
住まいのインテリアは、快適な生活を送るために重要な要素です。
コードの断線やタコ足配線による事故の心配がなく、使う時だけ引き出して使わない時は縮められるリーラーコンセントという選択肢も、ぜひご検討ください。
特にインテリアや室内道線を重視する場合は、メリットは大きいと言えるでしょう。