テレビ視聴用のコンセントからケーブル線を伸ばしたが、長さが足りないためにテレビがつかない。
テレビ用のコンセントがない部屋にテレビを置きたい。
こんな時は、本意ではない場所にテレビを置いて我慢するしか策はないのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。
実は対処方法があります。
しかも、DIYも可能です。
この記事では好きな場所にテレビを設置して視聴するための対処法を2つ、紹介します。
毎日の生活をより快適にするためにお役立てください。
Contents
テレビ用コンセントのケーブル線が短い時の対処法
壁に設置されたテレビ視聴用のコンセントは、アンテナから送られてきた電波を映像に変換する役割を果たしています。
テレビ用視聴のコンセントにケーブル線を挿して、テレビと接続すると、テレビに映像が映し出される仕組みです。
このケーブル線が短い時の対処法は2通りあります。
1. より長いテレビ用コンセントのケーブル線を用意する
1つ目は、より長いテレビ用コンセントのケーブル線に買い換えることです。
ケーブル線は家電量販店やホームセンター、インターネットショップで購入できます。
しかし、まだ使えるコードがあるにも関わらず、買い換えるのはもったいないと感じる方もいるのではないでしょうか。
2. テレビ用コンセントのケーブル線を延長する
そんな時は2つ目の方法として、テレビ用コンセントのケーブル線を延長する方法です。
「テレビ用コンセントのケーブル線は延長なんてできるのか」と思われる方もいるのではないでしょうか。
実はテレビ用コンセントのケーブル線は延長できることをご存じでない方は意外に多いようです。
では次に、具体的な方法を紹介します。
テレビ用コンセントのケーブル線を延長する方法
テレビ用コンセントのケーブル線を複数本を繋ぎ合わせて、1本の長いケーブル線にするのは簡単です。
必要なものはこちらの2点です。
- 中継接栓
- テレビ用コンセントのケーブル線(延長するのに必要な長さのもの)
中継接栓は両端にテレビ用コンセントのケーブル線を差し込むことができる形状をしています。
ここにケーブル線を差し込めば、1本の長いケーブル線の出来上がりです。
中継接栓、テレビ用コンセントのケーブル線共に、家電量販店やホームセンター、インターネットショップの他、一部の100円均一ショップでも購入することができます。
100円均一ショップの商品でも品質に大きな違いはありません。
ただ、BSやCSなど高い周波数に対応できないものもありますし、必ず取扱があるとは限りません。
確実に購入するなら、家電量販店やホームセンター、インターネットショップで購入するのが良いでしょう。
テレビ用コンセントのケーブル線の長さと種類
テレビ用コンセントのケーブル線は最も短いもので1メートル程度から、10メートル以上の長距離対応のものまであります。
種類は2Cケーブル、4Cケーブル、5Cケーブルの3つで、用途によって太さと長さが異なります。
名称 | 2Cケーブル | 4Cケーブル | 5Cケーブル |
長さ | 1~5m程度 | 5~15m程度 | 10m以上の長距離 |
信号の減衰量 | 大 | 中 | 小 |
用途 | テレビ周りの配線 | 室内配線用 | 屋外配線用 |
2CケーブルのCとは、ケーブルの直径を表しており、数値が大きくなるほど太くなります。
太いケーブルの方が、中を通る電波信号が弱まりにくいので画質や音質をクリアに保ちやすいです。
その反面、太いケーブル線はそれ自体が固く曲がりにくいため、少し扱いづらい特徴があります。
テレビ用コンセントのケーブル線は上記のように、用途別に長さの目安が設定されています。
テレビ用のコンセントを選ぶ際は設置する場所に合わせて、適切な長さのものを選択しましょう。
テレビ用コンセントのケーブル線を延長する時の注意点
テレビ用コンセントのケーブル線は壁に沿わせる
長いケーブル線が足元に広かっていると、足を引っ掛けて転倒事故に繋がる恐れがあります。
また強く引っ張られることで、ケーブルの中の配線が切断される可能性もあるでしょう。
その為、テレビ用コンセントのケーブル線を延長する時は必ず、壁に沿ってコンセントを伸ばします。
部屋を跨ぐときは扉は開放する
違う部屋からテレビ用コンセントのケーブル線を延長する場合は、部屋の扉は常時開けっ放しにします。
扉を閉めた衝撃で、中のコードが断線する恐れがあるからです。
部屋を跨いでテレビ用コンセントのケーブル線を延長する際は、扉を開放したままになることを考慮した上で延長するかしないかを検討します。
テレビ用コンセントを増設する
持ち家の場合は、テレビ用コンセント自体を増設する方法もあります。
テレビ用コンセントをテレビを置きたい部屋に増設すれば、ケーブルを延長して巡らす煩わしさからも開放されます。
また、延長したケーブルが室内の景観を壊すことありません。
テレビ用コンセント自体の増設をDIYとして自分で行う場合は、電気に関するの公的な資格がなくても行うことができます。
しかし、壁に穴を開ける作業や電気の配線を扱うため難易度が高く、危険が伴います。
配線が外から見えないように綺麗に施工するには、壁紙を剥がして天井裏からケーブルを引かなければなりません。
DIYでこの作業をするのは正直簡単ではありません。
その為ここでは、テレビ用コンセントの増設を、安全に最大限配慮して行うための工程を紹介します。
DIYでテレビ用コンセントを増設する手順
既存のテレビ用コンセントから電波を分ける方法をみていきましょう。
【用意するもの】
- 両端が接栓になっているケーブル線(長めのものを用意する)
- 分配器(既存のテレビのコンセントに取り付けるタイプ)
- ブースター(電波を分配することで電波の出力レベルが下がり、画像や音声の劣化を防ぐ機器)
- テレビ用コンセント
- 壁に穴を開けるための道具
【手順】
- 分配器を既存のテレビ用コンセントにつなぐ
- ケーブル栓を分配器につなぐ
- 新たにテレビ用コンセントを設置したい箇所の壁に穴を開ける
- テレビ用コンセントを壁に設置する
- ケーブルをコンセントにつなぐ
- ブースターをコンセント近くに設置する
このように流れで配線の作業を行いますが、3つのデメリットがあります。
- 壁に穴を開ける作業は大変な労力を伴う
- 通常のテレビの配線は壁の中を通すが、DIYで行う場合は配線が剥き出しになる
- 既存の電波を複数に分けるため、テレビの画質や音質が悪くなることがある
テレビ用コンセントの増設はDIYでも可能ですが、いくつかのデメリットを伴います。
作業を誤ってトラブルに発展する危険を回避するという意味でも、不安な方は専門の業者に相談することをおすすめします。
テレビ用コンセントの増設を業者に依頼する際の費用相場
テレビ用コンセントの増設を業者に依頼する際の費用相場は、およそ10,000円程度〜です。
社名 | 費用目安 |
D社 | 6,600円〜 |
K社 | 10,000円〜 |
A社 | 8,000円〜 |
T社 | 基本料金5,000円+分配工事費用 |
住宅の構造や配線の状況によって変動しますから、複数の業者から見積もりを取って検討するとよいでしょう。
テレビ用コンセント自の増設は難易度があり危険を伴う作業です。
また壁の構造によっては、希望通りの場所にテレビ用コンセントを設置できない場合もあり、設置の可否を見極める知識も求められます。
テレビ用コンセントの増設を検討する時は、専門の業者に相談してみると良いでしょう。
まとめ
テレビ用コンセントのない部屋でも、テレビを快適に見るための2つの方法を紹介しました。
自分で部品だけ購入して対応できるものもありますが、特にテレビ用コンセントの増設は、知識のないまま無理に作業を進めた場合、テレビの不具合や大きな事故につながることもあります。
不安を感じたら自己判断で進める前に、専門の業者に相談しましょう。