毎日なんとなく使っている照明スイッチですが、用途によってあらゆる種類があるということをご存じでしょうか。
設置場所に合った機能の照明スイッチを使うことで、生活はぐんと便利になります。
また、インテリアに合わせて照明スイッチの部品を変えると、部屋の雰囲気を一新することも可能です。
たかが照明スイッチ、されど照明スイッチ。
この記事では日々の小さな不便を解消する照明スイッチについて、その種類や選び方を紹介します。
Contents
照明スイッチの種類と特徴
照明スイッチとには、以下のように様々な種類があります。
種類 | 特徴 |
片切りスイッチ | 住宅の照明スイッチとしてよく採用されている電源をオンオフする箇所は1つ |
3路スイッチ | 電源の操作が2カ所のスイッチから可能 |
一括操作スイッチ | 複数の照明の電源を、1つのスイッチから操作できる |
パイロットスイッチ | 電源をオンにすると内蔵されたランプが点灯するオンピカスイッチとも呼ばれる |
ほたるスイッチ | 電源がオフになると内蔵されたランプが点灯するオフピカスイッチとも呼ばれる |
調光スイッチ | LED照明の明るさを調整できる |
タイマースイッチ 自動消灯スイッチ自動点灯スイッチ換気扇スイッチ | 自動的に電源のオンとオフが切り替わる |
センサースイッチ 人体感知スイッチ自動点滅スイッチ | 人の動作を感知して、自動的に電源のオンとオフが切り替わる |
リモコン付きスイッチ | リモコン操作で操作できる |
スマートフォン連動型スイッチ | スマートフォンに専用アプリをダウンロードして操作する照明スイッチ |
コンセント一体型スイッチ | コンセント一体型の照明スイッチ |
住宅で使用する照明スイッチだけでも、このように種類が豊富です。
では次に、照明スイッチの選び方をみていきましょう。
照明スイッチの選び方4選
照明スイッチは4つのパーツで構成されています。
- スイッチ本体
- 電源のオンオフ操作をするハンドル
- 壁にスイッチを取り付けるための取付枠
- スイッチをカバーするプレート
照明スイッチは、この2ステップで選びます。
- 必要な機能や操作性に合わせてスイッチ本体を決める
- ハンドルの形状やプレートの色といったデザイン部分を選択する
照明スイッチの種類を、動作方法・電源のオンオフ操作する際に押すハンドルの形状の観点から、もう少し詳しくみてみましょう。
照明スイッチの動作方法
照明スイッチの種類は、動作の仕方でみると3つに分類できます。
照明スイッチの動作タイプ | 特徴・主な用途 |
手動 | 照明スイッチとしてよく使われている |
タイマー | 換気扇などによく使われる |
センサー | 頻繁に人が出入りする場所などでよく使われる |
照明スイッチのハンドルの形状
照明スイッチの電源を操作する際に使用するハンドルには、大きく分けると3種類あります。
照明スイッチのデザインは、室内インテリアの印象に影響する部分です。
日頃からじっくり見るものではありませんが、実は部屋の印象を左右しているのが照明スイッチです。
インテリアを重視する場合は、ハンドルのデザインも考慮するとよいでしょう。
ハンドルの種類 | 特徴 |
押しボタンスイッチ | 住宅で一般的に使用されるボタンを押して、電源のオンオフを切り替える |
ロッカスイッチ | 押したボタンが、シーソーのように左右交互に傾くタイプの照明スイッチ |
タンブラースイッチ トグルスイッチ | 電源レバーが突起の形状つまみを上下もしくは左右に倒して電源を切り替える無機質なインテリアでよく利用される |
使用箇所別、照明スイッチの使用例
使用箇所に合った照明スイッチを設置すれば不便が解消し、より快適に生活できるでしょう。
ここでは室内の使用箇所毎に、よく選ばれている照明スイッチの種類を紹介します。
玄関
- センサースイッチ
- 一括操作スイッチ
センサースイッチを設置すれば、玄関に入ったと同時に自動的に照明が付きます。
暗い中で照明スイッチを探すこともなく、重い荷物を持って帰宅した際にも手動で電源を入れる手間がありません。
一括操作スイッチならば、外出の際に奥の部屋の電気を消し忘れたからと戻ることもなく、玄関先で消灯できます。
外玄関・勝手口
- センサースイッチ
- タイマースイッチ
外玄関の照明スイッチを選ぶなら、帰宅時間が遅くなった際の利便性を高め、防犯にも役立つセンサータイプやタイマータイプの照明スイッチが適しています。
廊下・階段
- センサースイッチ
- ほたるスイッチ
- コンセント一体型スイッチ
廊下や階段など、人の移動がある箇所では、人の動きを感知して自動で電源のオンオフが切り替わるセンサースイッチがよく使われます。
また電源を切っている間もスイッチの場所が分かるように、内蔵されたランプが点灯するタイプも便利です。
廊下や階段はコンセントが少ない時は、コンセント一体型スイッチを設置すると便利です。
掃除の際も他の部屋からコードを伸ばして電源を取る必要がなくなります。
寝室
- 3路スイッチ
- リモコン型スイッチ
- スマートフォン操作型のスイッチ
- ほたるスイッチ
- 調光スイッチ
寝室では枕元と部屋の入り口、合計2ヶ所に照明スイッチがあるタイプや、リモコンやスマートフォンで遠隔操作できるタイプを採用すると、ベッドに入ったまま照明の電源操作ができるので便利です。
洗面所・トイレ・浴室
- センサースイッチ
- タイマースイッチ
- コンセント一体型スイッチ
頻繁に使用しない洗面所やトイレ、浴室の照明スイッチを、センサータイプにすると消し忘れを防止できます。
ライフスタイル別、照明スイッチの選び方
帰宅時間が遅い
- タイマースイッチ
- センサースイッチ
共働きで家族全員の帰宅時間が遅い、帰宅時間が遅い家族が居る。
こういった場合は、センサーで自動的に電源が入る照明スイッチを選ぶと、足元が暗い中で照明スイッチを探す危険を回避できます。
また、家族全員の帰宅が遅い場合は、リビングにタイマースイッチを設置するのもよいでしょう。
留守の時が多く、帰宅が遅い家という印象をなくし、防犯対策にも有効です。
高齢の家族や子供がいる
- センサースイッチ
- 一括操作スイッチ
- ほたるスイッチ
高齢の家族や小さな子供が居る場合には、人体感知機能のある照明スイッチを設置するのがおすすめです。
消灯された中でスイッチを探して転倒する心配を払拭できまし、電気の消し忘れがないので安心です。
また、一括操作スイッチが玄関にあれば、外出する際にまとめて電気を消すこともできます。
既存の照明スイッチの設置場所への動線が不便
- リモコン付きスイッチ
- スマートフォン連動型スイッチ
家具の配置の兼ね合いでスイッチまでの動線が複雑な時や、照明スイッチの設置位置が不便な時は、遠隔操作でスイッチのオンオフができるタイプを選ぶとよいでしょう。
照明スイッチ設置の注意点
照明スイッチの設置は電気工事を伴う大変危険な作業です。
自分で作業できることとできないことを、住宅の種類別にみていきます。
戸建て住宅の場合
できること
照明スイッチのカバーであるプレートの交換はDIYできます。
作業も簡単で、ネジをトライバーで外すだけの場合が多いです。
プレートの種類が多いため、サイズを確認して購入しましょう。
プレートはホームセンターやインターネットショップ、一部100円均一ショップでも購入できます。
できないこと
照明スイッチの設置では、内部の配線の工事を伴う場合は、電気工事士資格が必要となります。
または資格保有者の監督が義務付けられています。
照明スイッチの設置を考える時は、電気工事の専門業者に相談しましょう。
参考:法令検索 電気工事士法
賃貸住宅の場合
賃貸住宅では、基本的には事前に大家もしくは管理会社の許可を得なくてはなりません。
許可が出た場合も、費用は自己負担であること、また退去の際は元通りに戻さなくてはならないことを考慮して検討しましょう。
まとめ
照明スイッチには直接触れて操作しなくても自動で電源が入るものや、遠隔操作できるものもあります。
またDIYで照明スイッチのプレートを交換すれば、簡単に室内の雰囲気を変えることも可能です。
ライフスタイルに合わせて照明スイッチの種類を見直してみませんか。
何気なく感じていた不便さが解消されることでしょう。