急なエアコンの不具合。
修理費用はどのくらいかかるものなのか気になるのではないでしょうか。
この記事ではエアコンに起きがちな故障の事例別に費用の相場や修理の依頼方法をみていきます。
不具合はある日突然、予告もなく訪れるものなので、万が一の際にお役に立てください。
Contents
エアコンが故障したら最初にすること
「エアコンの故障かな?」っと感じたら、まず確認しておきたいことが以下の2点です。
- リモコンの電池がなくなっていないか
- 本体のコンセントは入っているか
- フィルターが汚れていないか。
もしフィルターが汚れている場合は一度清掃してみてください。
それでもエアコンが動かなかったり、温度調整がうまくできない場合は故障の可能性があります。
次に、メーカーの保証書を確認します。
ほとんどのメーカーの保証期間は1年ですが、一部家電量販店では3〜5年といった長期保証するケースもあります。
1年を過ぎているから、と諦めずに一度保証書の内容を調べてみましょう。
- 保証書がない→有償修理・メーカーや専門業者に依頼する
- 保証期間外→有償修理メーカーや専門業者に依頼する
- 保証期間内→メーカー保証期間内→メーカーへ連絡・メーカーが無償修理することもある
- 保証期間内→販売店の保証期間内→販売店へ連絡・販売店から専門業者に依頼し無償修理できることもある
ただし、保証期間内であっても、故障の状況によっては有償修理になる場合があります。
この時は自分でメーカーや専門業者に修理依頼する必要があります。
修理・買い替えの判断基準
10年以上使ったエアコンの場合は、基本的には買い換えることをおすすめします。
なぜなら、エアコン製造終了後の部品の保管期間は9年と定められているため、修理したいと思っても、部品がないことがあるため修理できない可能性が高くなります。
また10年以上使用したエアコンは、不具合の生じた部品を交換しても、他の箇所が老朽化により不具合を生じる可能性もあります。
この先何度も修理するような事態になれば、新しいエアコンに買い替えておけばよかったと後悔してしまうかもしれません。
まだ新しいエアコンの不具合は、状況次第では修理で対応できることもあるので、メーカーや専門の業者に相談してみましょう。
メーカー別エアコン修理の費用相場
エアコンの不具合の中でよくある事例を5つピックアップしました。
- リモコン操作ができない
- 電源が入らない
- 風が出ない
- 風向きを変える部品であるルーバーが作動しない
- 室内機の水漏れ
- 異音がする
これらエアコンの不具合を修理依頼する場合の費用相場をみてみましょう。
2021年3月現在の、各メーカーで公開されている修理費用の一覧をまとめたものが以下です。
不具合 | ダイキン | 日立 | 三菱電機 | 富士通 | 東芝 |
---|---|---|---|---|---|
リモコン操作ができない | 2,000~~21,000円程度(+税・送料) | 11,000円前後 〜13,000円前後(税込) | 12,100~31,900円(税込) | 要問い合わせ | 5,000〜32,000円(+税) |
電源が入らない | 16,800~26,000円程度(+税) 故障箇所により約8万~10万円程度 | 基盤が原因の場合37,000円前後〜 リモコンが原因の場合14,000円前後 | 12,100~39,600円 | 要問い合わせ | 5,000 ~32,000円 |
風が出ない | 26,800~36,000円程度(+税) | 31,000円前後〜 37,000円前後 | 12,100~42,900円 故障箇所により 24,200~183,700円 | 要問い合わせ | 16,000 ~32,000円 |
ルーバーが作動しない | 5,800~19,000円程度(+税) | 要問い合わせ | 12,100円~25,300円 | 要問い合わせ | 7,000 ~ 22,000円 |
室内機の水漏れ | 27,800~37,000円程度(+税) | 要問い合わせ | 7,700~27,500円 故障箇所により 29,700~73,700円 | 要問い合わせ | 10,000 ~110,000円 |
異音がする | 11,800~36,000円 程度(+税) 故障かよにより約8万~10万程度 | 要問い合わせ | 7,700~14,300円 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
故障の箇所や不具合の状況によって、料金の幅もまちまちです。
簡単な部品交換で済めば2,000円程度から修理可能ですが、大規模な修理になると100,000円前後にもなります。
おおよそ15,000円〜30,000円程度が相場と言えるでしょう。
エアコンの内部の構造は複雑です。
自分が認識している故障箇所と実際は異なるケースも多々ありますので、故障を疑う時は、自己判断せずにメーカーや専門の業者に相談すると良いでしょう。
エアコン修理の費用で損しない方法
複数の業者から見積もりをとる
エアコンの修理費用は、場合によってはかなりの高額になることもあります。
メーカー以外の業者に依頼する場合も、まず最新のメーカー修理価格を確認します。
その上で、複数の専門業者から相見積もりを取ってみましょう。
メーカーの価格設定より極端に安い、もしくは高い業者は避けるのが無難です。
あまりに安い場合は技術力に不安がある可能性も拭えません。
逆に高すぎる場合、誠実な業者とは言えません。
買い替えを検討する
故障内容によっては、修理をするより買い替えた方がいいケースもあります。
最新のエアコンであれば電力消費量も減ることがあるため経済的でしょう。
自分で修理する
エアコンの故障原因がルーバーの連結部分が破損したことによる場合は、自分で交換することも不可能ではありません。
破損した部分を瞬間接着剤や糸を駆使して補強します。
ただし、もしルーバーを動かすモーター自体が故障している時は、技術のいる作業となることがあるため、メーカーや専門業者に依頼検討してください。
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まとめ
エアコンが故障した時も、まず落ち着いて故障箇所を特定することが重要です。
リモコンの電池を交換したり、フィルターを清掃することで解消するケースもあります。
それでも不具合が解消しない場合は、エアコンの専門家を頼りましょう。
保証期間内であればメーカーや販売店舗に相談します。
保証期間が終わっており、業者に依頼する際も、複数の業者から見積もりをとることは大切です。
業者によって、対応範囲も異なりますので、料金と作業内容を吟味し、納得して依頼するのがよいでしょう。