スイッチが戻らない?陥没したスイッチの直し方

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スイッチが戻らない?陥没したスイッチの直し方

この記事の監修者

富澤 貴弘

群馬県内の電気工事会社に7年間勤め、27歳で独立、TomiDen株式会社設立。 現在は10名のスタッフと共に、WEBマーケティングやご紹介等により獲得した、 BtoB ,BtoCの電気工事関連の業務を数多く担っております。 長い現場生活の中で培った「職人の技術」と「豊富な知識」から、 ご家庭やより多くのお客様に電気工事や家電に関する知識やノウハウをお届け出来ればと思い、 第1種電気工事士として、本ブログサイトにて執筆中。

スイッチが戻らない?陥没したスイッチの直し方

「電気のスイッチが壁に陥没した」

不便さや見栄えの悪さには目をつむればいいと放置していませんか。

実は放置して使い続けるのはとても危険で、火災などの大きな事故につながる可能性もああるのです。

そこで今回は、電気のスイッチが陥没した場合の対処方法も紹介します。

なぜ電気スイッチは陥没したのか

なぜ電気スイッチは陥没したのか

電気スイッチの耐用年数は約10年程度です。

毎日頻繁に使用するため、耐用年数に満たなくても破損する可能性もあります。

電気のスイッチが陥没するのは決して珍しいことではありません。

電気スイッチはその構造上、固定されていません。

スイッチを押すと内部にあるバネ状の部品が連動して押し込まれ、電気が通う仕組みです。

電気のスイッチは動くことを前提に設計されています。

設計段階で想定された以上の強い力や想定外の角度からの力に弱く、強い力がかかると可動域があることが起因して陥没します。

最近の電気のスイッチは、デザインや使い勝手を重視したものが増えていますが、その一方で耐久性が高くないものもあり、使用にあたっては注意が必要です。

また建物の壁の強度に対して大きすぎる力がかかることで、電気のスイッチが陥没することもあるでしょう。

照明スイッチ自体は消耗品です。

永年使用し続けられるものではないということを念頭にあれば、万一電気スイッチが陥没した際も冷静に対処できるでしょう。

電気のスイッチが陥没するとなぜ危険なのか

電気のスイッチが陥没するとなぜ危険なのか

電気のスイッチが陥没した場合、壁の中に設置された部品は接触不良を起こしやすくなっています。

無理な負荷がかかることで、大きな事故につながることもあるでしょう。

電気のスイッチに発生した不具合のほとんどは、電気工事士の資格を所持した専門家でしか修理できません。

電気のスイッチの修理には、基本的に高圧の配線工事を伴います。

命にかかわる事故や火災などの危険性を伴うため、電気工事士という国家資格なしに作業することは許されていません。

しかし一部、軽微な部品の交換作業であればご自身でDIYも可能な場合があります。

電気のスイッチが陥没した時の対処法2選

電気のスイッチが陥没した場合、不具合の状況によってDIYできるケースとできないケースがあります。

それら2つの対処法を詳しく紹介します。

自分で修理できる電気スイッチの不具合

自分で修理できる電気スイッチの不具合

電気スイッチに関わる作業の中で、スイッチカバーの交換はご自身でも可能です。

電気スイッチのカバーは外側のスッチカバーと、スイッチカバーを受け止めるために壁に取り付けられているプレートの二重構造になっています。

スイッチカバー自体を取り替える作業であれば電気工事士の資格不要です。

ドライバー一つで簡単に完了します。

自分で修理できるのはこんなケース

自分で修理できるのはこんなケース

電気スイッチのオンオフに支障はないが、

  • 電気スイッチのカバーが壁にめり込んでいる
  • 電気スイッチのカバーが割れた

ただし、壁に電気スイッチが陥没した際のDIYに際しては一つ注意しなければなりません。

それは、DIYはあくまで一時対応に留めること。

二次対応としての安全確認は、専門の業者に依頼するようにしましょう。

電気スイッチのオンオフ動作に問題はないのに、なぜ業者に依頼するのか、と思われるでしょうか。

実は、壁の内側にはさまざまな配線が広がっており、配線は電気スイッチのものだけではないからです。

また、他の電気の配線も複雑に入り組んでいるため、何らかの配線が陥没した電気スイッチや壁によって圧迫され傷んだことによる被害が生じていないとも限りません。

今は目に見える症状は出ていなくても、時間の経過とともに被害が拡大し、ある日、急に電気がつかなくなったり、思わぬ箇所に不具合が発生することもあります。

壁の内部で不具合箇所から発火し、火災が発生する恐れもゼロではありません。

電気のスイッチプレートが破損した程度であれば交換作業で済みますが、完全に壁に陥没している場合は念のために業者の点検を依頼すると安心です。

具体的な交換作業については後の項目で詳しく紹介します。

電気の専門業者に依頼する場合

電気のスイッチでオンオフ作業をしても反応がない。

こんな場合は電気の専門業者に依頼します。

なぜなら、内部の部品に破損が生じている可能性が高いためです。

よくあるケースでは、はさみ金具と呼ばれる金属部品が曲がるなどして破損したことにより、電気のスイッチを押しても反応しなくなります。

はさみ金具はスイッチと壁を固定する役割を果たします。

この金具は電気スイッチのカバーを外した内部にあり、DIYでも交換可能に思えるかもしれません。

しかし、はさみ金具の交換を無資格で行うことは法に触れる行為であると同時に、感電の恐れがあり危険です。

電気スイッチの交換を試みてスイッチカバーを外した際にはさみ金具が歪んでいるのに気づいた場合は、今はスイッチのオンオフに支障をきたしていなくても、すぐに専門業者へ交換を依頼するようにしましょう。

また、電気スイッチの配線自体が破損している可能性も考えられます。

放置すれば火災などの事故の原因になりかねないため、速やかに電気の専門業者に相談します。

電気のスイッチは日々の生活に密着したものです。

しかし100〜200ボルトもの電気が流れており、便利であると同時に危険と隣り合わせな機器の一面もあります。

事故を未然に防ぐという意味でも、電気スイッチが陥没した場合はすぐにプロの業者に相談するのが適切と言えるでしょう。

照明スイッチの交換を業者へ依頼した時の費用相場とは >

電気スイッチのプレートをDIYで交換する手順

電気スイッチのプレートをDIYで交換する手順

<用意するもの>

  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • 新しい照明スイッチ

<作業手順>

  1. 電気のブレーカーを落とします。
  2. 電気スイッチのカバーの上下に、マイナスドライバーをかろうじて差し込める程度の小さな隙間があります。
    ここにマイナスドライバーの先端を差し込みながらそっと持ちあげ、電気スイッチのカバーを外します。
    この時強い力をかけるとカバーが破損し、怪我をする恐れがあります。
    小さな力でゆっくり取り外します。
  3. 額縁のような形状の、壁に取り付けられたプレート部分を取り外しましょう。
    このスイッチカバーはプラスのネジで固定されていますから、プラスドライバーでネジを外して取り外します。
  4. 新しい電気のスイッチカバーを取り付けて作業完了です。

このように電気スイッチのカバーを交換するだけなら、簡単な作業です。

しかし電気スイッチのカバーとそれを固定するネジ以外の部品に関する作業は、電気工事士の有資格者以外は行うことができません。

もしスイッチカバーを外した際に他の部品に違和感があれば、専門業者に点検を依頼します。

まとめ

陥没した電気スイッチを放置することの弊害は、見栄えが悪く室内の景観を乱すだけではありません。

電気スイッチの接触不良により電気がつかなくなったり、日頃目にすることない壁の中に広がる配線が破損して、火災を引き起こすといった大きな事故につながる恐れがあります。

電気スイッチは毎日頻繁に操作する消耗品です。

使用状況によっては陥没することも起こり得ます。

しかし、電気スイッチが陥没した場合は自己判断は危険です。

まずは電気の専門資格を所持した業者に相談するとよいでしょう。

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