帰宅して照明のスイッチを入れたのに電気がつかない。
一気に不安な気持ちになりますね。
電気がつかない場合、いくつかの箇所を確認することで原因を突き止めることができます。
場合によっては自分で簡単に対応することも可能です。
今回は照明スイッチの故障が起きた時はどこを確認すれば良いのか、また初期対応の方法について紹介します。
Contents
電気がつかない時の初期対応
照明のスイッチを入れても電気がつかない時の対応について見ていきましょう。
ブレーカーを確認する
照明のスイッチを入れたのに家中の照明がつかないた時、まず考えられる原因は故障ではなく、ブレーカーが落ちていることです。
そのため、分電盤にあるブレーカーを確認します。
ブレーカーは室内にあり、下記の壁の高いところにありますので探してみましょう。
- 玄関
- キッチン
- 洗面所
ブレーカーが落ちた場合、突起状のスイッチは下に降りた状態です。
通電さえしてれば、これを押し上げることで電気の流れが復旧します。
ブレーカーを戻せば照明もつくでしょう。
しかしブレーカーが落ちた原因を解消しなければ、再びブレーカーは落ちてしまいます。
照明がついたら真っ先に、原因の特定を行い、対策しましょう。
ブレーカーが落ちる原因
ブレーカーが落ちる主な原因はこの3つです。
- 契約した電力量を上回る電気を使っている
- 一部の箇所で過剰に電気を使用した
- 漏電
アンペアブレーカーと呼ばれる最も大きなブレーカーが落ちた場合は、電力消費量が契約内容を上回っている場合に起こります。
使用していない家電製品があれば電源を切るようにしましょう。
それでも電力量が足りない場合は、電気の契約内容を検討することも必要になってきます。
漏電ブレーカーはアンペアブレーカーの隣にあります。
室内のどこかで漏電している恐れがある時、火災を未然に防ぐ目的で漏電ブレーカーが落ち、電気の供給を一時的にストップします。
この場合、ブレーカーを戻してそのまま電気の利用を再開して使い続けるのは危険と言えます。
早急に漏電箇所を特定して、電気工事の専門業者などに対応を依頼しましょう。
一つだけ電気がつかない照明がある場合の対応
「ひとつの照明だけ、スイッチを入れても電気がつかない」
「故障しているのかもしれない」
そんな場合に考えられる原因はこの3点です。
- 蛍光灯や電球の寿命が切れた
- 部品がゆるんでいる
- スイッチの故障
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
新しい蛍光灯や電球に交換する
照明のスイッチを入れても電気がつかない場合、蛍光灯や電球が球切れした可能性があります。
この場合は、新しい電球に交換してみましょう。
蛍光灯を交換しても電気がつかない時は、グローランプも交換します。
グローランプは蛍光灯を点灯させる小さな丸い器具で、蛍光灯と一緒に設置されています。
蛍光灯、電球、グローランプ共に、ホームセンターやインターネットショップで購入できます。
購入の際は、今使用しているものとサイズや規格が同じものを購入しましょう。
違う規格のものでは照明がつかないことがあります。
部品のゆるみをチェックする
照明器具と天井の接続部分などの接続部分が緩んだことが原因で、照明スイッチを入れても電気がつかない場合があります。
照明機器のほとんどは、天井にフックを差し込んで回すだけで簡単に取り付け可能です。
地震などの衝撃で緩んだ可能性もありますが、接続部分を再度差し込み直してもズレやゆるみが再発する場合は修理が必要となります。
照明のスイッチが故障した可能性を疑う
もう一つ考えられる原因がスイッチの故障です。
スイッチの故障で考えられる可能性は2つあります。
- スイッチ自体の破損
- スイッチの中の配線トラブル
次の項目で詳しくみていきましょう。
照明のスイッチが故障する原因
経年劣化によるスイッチ自体の破損
照明のスイッチは毎日使用するものです。
使用に伴ってカバー部分が破損したり、強く押されることでスイッチが壁にめり込むこともあります。
特にスイッチのカバーの破損には注意が必要です。中の部品にずれが生じて接触不良を起こし、電気が通わなくなるケースもみられます。
また照明のスイッチは永年使用できるものではなく、あくまで消耗品です。
照明スイッチの点検の目安はおよそ10年です。
故障をきっかけに、新しくより機能的なスイッチに交換すれば、生活の利便性も高まるでしょう。
配線のトラブル
照明スイッチは、壁の中で複雑に張り巡らされた配線と接続しています。
壁に打ちつけた釘や害虫などの要因で配線が傷ついたことで接触不良が発生すると、照明のスイッチを入れても電気がつかない事態を引き起こします。
照明スイッチの交換は専門の業者に依頼する
照明のスイッチに故障が発生した場合の修理は自分で行うことはできません。
電気の配線にかかる工事は電気工事士などの資格を保有している人のみに限ると、経済産業省が管轄する法律によって定められています。
無資格で作業を行った場合、罰則も設けられているので注意が必要です。
照明スイッチのパネルを取り外すところまでは無資格でも可能ですが、電気配線に関わる照明スイッチの修理は必ず電気工事士の有資格者がいる業者に依頼しましょう。
参考:法令検索 電気工事士法
スイッチを交換するメリット
電気配線の作業が伴う、照明スイッチの交換は有資格者への依頼が必要で、いくらか費用がかかります。
しかし、照明スイッチを新しいものに交換しておけば安心して照明を利用できるだけでなく、室内の景観も整い、照明に便利な機能を付与できるメリットがあります。
最近は、照明スイッチの種類も豊富です。
センサーやタイマー機能や、スマートフォンアプリからオンオフの操作ができるものなどもあります。
詳細は「照明スイッチの種類と選び方を特徴に合わせて紹介」をご覧ください。
照明スイッチの故障は困ったトラブルですが、便利機能を備えた機器に交換すれば、生活の中の小さな不便を解消するきっかけになるかもしれません。
まとめ
電気がつかない場合の原因と対処法をみてきました。
中でも電球と照明スイッチは消耗品で、いずれは寿命が訪れます。
照明スイッチが故障した場合は、照明スイッチの機能も見直すのはいかがでしょうか。
機能性が高く自分に適した照明スイッチに交換数流ことで、生活をより便利にすることができます。
照明スイッチの修理交換を専門の業者に依頼する際には、併せて照明スイッチの機能についても相談するとよいでしょう。