自宅の庭で電化製品を使うときにあると便利なのが、屋外に設置された「防水コンセント」です。
室内からコンセントを庭まで引っ張ってくるのはなかなか手間がかかりますから、一つでもあると助かりますよね。
コンセントは水に弱く、屋外に設置する場合はカバーのついた防水タイプでないといけません。
ではこの防水コンセントはどこで購入でき、どのような手順で設置できるのか、詳しく解説します。
Contents
防水コンセントとは?どこで購入できる?
ではまず、防水コンセントについての特徴や購入できる場所を説明しましょう。
屋外コンセントは必ず防水のものを使用
コンセントはコンセントプラグを使って電化製品に電気を供給するものですから、水やホコリ、塵などに弱いという特徴があります。
庭など屋外で室内についているようなコンセントだと、雨に晒されることになるため、水やホコリがコンセントにかかってしまい、漏電や火災などのトラブルにつながる危険性があります。
そこで必要になるのが防水コンセント。
防水コンセントはカバーが付いたタイプのことで、コンセントの穴の部分は下向きになっています。
雨やホコリの侵入を防げるので、屋外に設置する場合は必ず防水コンセントを選びましょう。
屋外で電化製品を使う方法は、防水コンセントだけではなく、室内からコンセントを引くこともできます。
しかし、延長コードが長くなり、断線の危険がある上、雨の日は濡れる危険性があります。
利便性や安全性のことも考えると、やはり屋外で電化製品を使うのであれば、防水コンセントを使うに越したことはありません。
防水コンセントが購入できる場所
防水コンセント本体は、よくあるホームセンターやネット通販などで購入できます。
価格は以外と安く、1,000〜1,500円前後で購入が可能です。
防水コンセントは屋根付きのものの他、雨風を防げるプレートがついたものや樹脂製のもの、鍵付きのものなど種類は様々です。
外部の人に無断使用されるのを防ぎたい場合は鍵付きのものを選ぶと良いでしょう。
防水コンセント工事で必要な道具や取り付け方
防水コンセントを屋外に取り付ける方法は比較的簡単ですが、場合によっては電気工事業者に依頼が必要な場合もあります。
防水コンセントを取り付けるために必要な道具
取り付けにあたり必要となる道具は主に以下3つです。
- 防水コンセント
- 配線
- インパクトドライバー
防水コンセントに電気を通すためには、室内のコンセントと防水コンセントを配線でつなぐ必要があります。
あらかじめコンセントを取り付ける場所から、電源を持ってくるコンセントまでの距離を測り、その長さを満たす配線を用意しましょう。
防水コンセントと室内のコンセントを配線でつなぐ際に、家の壁に配線を通す穴を開ける必要があります。
インパクトドライバーはその穴を開けるときに使います。
防水コンセントの取り付け方法
防水コンセントを屋外に取り付ける方法は以下の通りです。
- ブレーカーを落とす
- インパクトドライバーを使い、室内へ配線を通す穴を開ける
- 家の外から配線を穴に通し、部屋内のコンセントと接続する
- 防水コンセントに配線を接続する
- 防水コンセントを壁に設置する
- テスターで通電しているか確認
- 問題がなければ完了
防水コンセントは必要な道具を用意し、配線のための穴を開けるだけなので手順は比較的簡単です。
電気工事士を持っていれば、問題なく設置できる方が多いでしょうが、取り付け工事の経験がなく、不安が残るのなら、資格があっても業者に依頼したほうが無難でしょう。
配線の工事が必要な場合は業者に依頼
ただし、先ほどの手順で設置できるのは、室内から電源を引ける場合の話です。
電源を引けそうな位置に室内コンセントがない、あるいは分電盤から新しい配線を引く場合は、配線工事が必要です。
コンセントの全般の取り付けや配線工事を行ってくれる業者は、電気屋や電気工事業者などです。
工事費用は業者によって異なりますが、電気系統の工事であるため、きちんと電気工事士を持った業者選びを行いましょう。
電気工事士の資格を持ったスタッフがいることがわからない業者は、たとえ費用が安くても依頼しないほうが良いでしょう。
防水コンセントの工事や配線工事を依頼した場合の費用相場
防水コンセントの工事や配線工事でかかる費用相場は以下の通りです。
設置のみ | 10,000円〜20,000円 |
設置+配線工事 | 15,000円〜30,000円 |
防水コンセントの工事に必要な費用は、室内のどこから電源を持ってくるかで変動します。
距離が長く、設置が複雑であるほど費用は高くなる傾向があります。
配線工事がプラスで必要な場合も、分電盤からの距離が長いほど工事費用は高くなるでしょう。
まとめ
屋外で電化製品を使用する際は、雨の日でも水に濡れることのない防水コンセントがある方が便利です。
防水コンセントはホームセンタやECサイトなどで購入できて、設置も比較的簡単ですが、取り付けを行うには電気工事士を持った人が工事を行わなければいけません。
電気工事業者であれば、万が一、新しい配線が必要になっても配線工事もできることが多いため、防水コンセントの工事を検討するときは、プロの業者に相談してみると良いでしょう。