エコキュートから出た浴槽の汚れとは?原因や対処法について

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エコキュートから出た浴槽の汚れとは?原因や対処法について

この記事の監修者

富澤 貴弘

群馬県内の電気工事会社に7年間勤め、27歳で独立、TomiDen株式会社設立。 現在は10名のスタッフと共に、WEBマーケティングやご紹介等により獲得した、 BtoB ,BtoCの電気工事関連の業務を数多く担っております。 長い現場生活の中で培った「職人の技術」と「豊富な知識」から、 ご家庭やより多くのお客様に電気工事や家電に関する知識やノウハウをお届け出来ればと思い、 第1種電気工事士として、本ブログサイトにて執筆中。

エコキュートから出た浴槽の汚れとは?原因や対処法について

エコキュートを使用しているとどうしても出てしまうのが、浴槽からでてくる汚れです。

仕方がないとはわかっていても、汚れをなんとかしたいと考える方が大半だと思います。

また、エコキュートから発生する浴槽の汚れは、そのままにしておくと後々大変なことになるので、早めに対処することが重要です。

ただ、実際にどうやって対処すれば良いかわからない方も多くいらっしゃるでしょう。

そこで、今回の記事ではエコキュートから出た浴槽の汚れについて、発生する原因や対処法について詳しく解説します。

浴槽の汚れは想像以上に頑固な場合が多く、正しい方法を知らないと改善しづらいため、ぜひ参考にしてみてください。

エコキュートから出る浴槽の汚れの原因

エコキュートから出る浴槽の汚れの原因

まずは、エコキュートから出る浴槽の汚れの原因を解説します。

なぜ汚れが発生するのか、原因を知ることによって後述する対処法や予防策についての理解がより深まるので、最初の段階としておさえておきましょう。

主な原因は配管にこびりついた汚れ

エコキュートを日常で使用していると、配管の内部には自然と汚れが蓄積していきます。

配管に溜まる汚れは人間の皮脂、入浴剤の成分や石鹸カスが主な原因となり、洗浄せずに放置しているとどんどん溜まって、詰まりや汚れのを引き起こします。

お湯と一緒に茶色や白色の汚れが出てきたら、配管内に皮脂や入浴剤の成分が溜まっている証拠なので、見つけたらすぐに対処するようにしましょう。

配管の錆が剥がれる

エコキュートは銅配管を使用している箇所があり、銅配管が経年によって腐食したりすると、錆がお湯に混じって浴槽に現れることがあります。

銅配管の錆がはがれる=相応の年数を使用していることになるので、機会があれば交換することようにしましょう。

エコキュートのゴムパッキン

エコキュートでは、配管の接続部分などにゴム製のパッキンやゴム管を使っている箇所があります。

ゴム部分にもお湯が流れているので、長年使っているとゴムの部分が磨り減って、はがれたゴムパッキンがお湯に混じって出てくることがあります。

エコキュートを使用していると、黒い汚れのようなものが出てくるという声を聞きますが、その多くは接続部分のゴムの剥がれが原因なため、業者に相談して早めにパッキンを取り替えた方が良いでしょう。

汚れを放置するとレジオネラ症の危険性がある

汚れを放置するとレジオネラ症の危険性がある

配管の中にこびりついて汚れの中には、人体に悪影響をおよぼす「レジオネラ菌」が潜んでいる恐れがあります。

レジオネラ菌は高熱・頭痛・吐き気・下痢などの諸症状を引き起こすほか、レジオネラ肺炎という症状に発展し、最悪の場合は命を落とす可能性もある危険な菌です。

特に、病気で弱っている方、新生児、高齢者などは症状を引き起こすリスクが高いです。

加えて、お酒を頻繁に飲む方や喫煙者なども、免疫能力が低下しているため、発生する危険性が健康な人と比べて高いので注意しましょう。

エコキュートは全体的に暖かく、レジオネラ菌が繁殖するには絶好な環境と言えるので、定期的に清掃やメンテナンスを実施して、菌の発生リスクをなくすようにしましょう。

参考:厚生労働省|レジオネラ症

エコキュートから汚れが出たときの対処法

ここでは、浴槽に汚れを出さないようにするための対処法を解説します。

配管洗浄を実施する

意外にも配管洗浄をやっていない家庭は多いです。

配管洗浄の方法はいろいろありますが、市販の洗剤を使ってできる場合もあるので定期的に実施するようにしましょう。

上記で解説したレジオネラ菌の繁殖を抑えるためにも配管洗浄は効果的です。

理想は2週間に1回の頻度ですが、厳しい場合は月1回など、無理のないペースで継続してみましょう。

エコキュートの部品を交換する

前述したように、エコキュートを長年使用しているとゴムパッキンの部分などが磨り減ってお湯と混ざって出てくる場合があります。

ゴムパッキンの劣化による場合は配管洗浄しても効果がでない可能性があるため、業者に依頼して部品の交換を検討しましょう。

業者にメンテナンスを依頼する

自分で配管洗浄をしてみても汚れが出続けてしまう場合は、配管内の汚れが頑固にこびりついてしまっている可能性があります。

そのような場合は、簡単には汚れを除去できないため、業者に配管洗浄を依頼することも検討してみましょう。

専門の業者が配管洗浄する場合、専用の機械で高圧洗浄をかけるため、配管内にこびりついた汚れも落とすことができるでしょう。

専門業者への配管洗浄の依頼は、おおよそ5,000円~3万円くらいの費用が掛かりますが、健康面などを考えると出しても惜しくない費用だと言えるのではないでしょうか。

いきなり作業をするのではなく、目安の費用を教えてくれる業者もいるので、まずは見積りを依頼してみるのも良いかもしれません。

配管の洗浄手順

配管の洗浄手順

家庭で配管洗浄をする際には以下のような手順になります。

  • メーカー推奨の洗剤を選択する
  • 残り湯の量を循環口から5~10センチくらいまで上に調整する※メーカーによって異なる
  • 残り湯に洗剤を混ぜる
  • 追い焚きで循環洗浄を実施する
  • 洗浄後、水を貯めてすすぎ運転を実行
  • 排水完了後、浴槽を清掃する

上記の手順は概略であり、詳しい内容については以下の記事で解説しているので合わせてご覧ください。

【合わせて読みたい記事】

エコキュートの配管を洗浄する方法や注意点とは

配管洗浄する際の注意点

配管洗浄をする際にはいくつか注意点があります。

闇雲に行っただけでは期待した効果が得られない可能性も高いので、注意点を抑えた上で実施しましょう。

使用する洗剤はジャバが多い

エコキュートの配管洗浄を実施する際、多くのメーカーでは市販の洗剤としてジャバを推奨するケースが多いです。

ジャバは配管の穴の数によっていくつか種類が分かれますが、エコキュートで使用する際には基本的に1つ穴用となりますので、間違えて購入しないように注意しましょう。

使い方に関しては、ジャバのパッケージに記載のある使用方法や用量などを厳守してください。

間違っても過剰な量を入れたり、他の洗剤と混ぜるなどはしてはいけません。

また、ジャバは洗浄能力が高いがゆえに刺激の強い洗剤です。

使用する際には、顔や目はもちろん、皮膚などに粉がかからないようにしてください。

もし粉がかかった場合は水洗い、人体に直接入ってしまった場合は早めに医師に相談しましょう。

一方で、メーカーではジャバ以外に推奨している洗剤もあります。

逆を言うと、ジャバを含めた推奨洗剤以外を使用すると本体や配管を傷つけてしまう可能性もあるので、配管洗浄を実施する際には注意しましょう。

洗剤の散布は浴槽にまんべんなくかける

エコキュートの配管洗浄をする際は、湯船の残り湯を利用して行います。

残り湯に洗剤を混ぜるわけですが、1箇所に固めて洗剤を撒いてしまうと洗浄効率が悪くなるので、浴槽全体に行き渡るようにまんべんなく散布するようにしましょう。

一緒におもちゃなども洗うと効率的

ジャバなどを使用して配管洗浄を行う際は、一定量のお湯を湯船に張って洗剤をまくので、お風呂で使っているおもちゃなどを一緒に洗浄すると効率的です。

ただし、洗剤の成分がおもちゃに残ったままだと人体に入り込む危険性があるので、洗浄後はしっかりと水洗いを行いましょう。

汚れを浴槽に出さないための予防策

汚れを浴槽に出さないための

ここでは、浴槽に汚れを出さないための予防策について解説します。

どの方法にも共通しますが、大切なのは継続することです。

定期的に行えばエコキュートを長く清潔に使うことができるので、普段から意識するようにしましょう。

基本は日頃からメンテナンスを実施することが大切

エコキュートはお風呂に入る限り、基本毎日使うものなので、どうしても汚れなどは蓄積してしまいます。

そのため、汚れが出ることをある程度割り切って、日々自分でもできるメンテナンスを実施することが大切です。

また、できれば年に数回業者によるメンテナンスを実施することも検討しましょう。

配管洗浄に限ったことではなく、エコキュートは定期的にメンテナンスを実施することで平均寿命が伸びる確率が高まります。

そのため、年に1回を目安として業者に依頼するメンテナンスを実施することをおすすめします。

費用はおおよそ1〜2万円ほど掛かりますが、万が一エコキュートに異常が合った場合には早期発見できるメリットもあります。

入浴後はすぐにお湯を抜く

入浴後というのは、皮脂や石鹸の残りかすが完全には固まっていません。

そのため、入浴後すぐにお湯を抜き、シャワーのお湯で浴槽をキレイに流せば配管に汚れがこびりつく頻度を抑えることができます。

固形石鹸や入浴剤の使用を控える

入浴剤に含まれる成分は配管に溜まりやすく、汚れとして蓄積されます。

特に、配管を傷つけやすい硫黄・酸・アルカリ性の入浴剤や、にごり湯タイプの入浴剤はエコキュートの故障につながる可能性もあるので使用を控えた方が良いでしょう。

※上記のような入浴剤はメーカーで使用を禁止している場合が多いので、入浴剤を使う際には成分などに十分気をつけましょう。

そのため、毎日入浴剤を使用している方は、逆に言うと配管に汚れが溜まりやすい環境になっているとも言えるので、定期的に洗浄やメンテナンスを実施するようにしましょう。

また、固形石鹸も使っていると石鹸カスがこびりついて蓄積されるので、エコキュート配管がある箇所での使用は控えましょう。

自動配管洗浄機能付きのエコキュートを選択する

最近のエコキュートは、自動配管洗浄機能がついているメーカーも多いです。

また、メーカーごとに配管洗浄機能に特徴があるので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。

ただし、自動配管洗浄は手助け的な役割なので、手動による定期的な配管洗浄も忘れずに実施しましょう。

また、メーカーごとの自動配管洗浄機能の違いは以下の通りです。

三菱

三菱の自動配管洗浄機能は「バブルおそうじ」であり、約0.1ミリのマイクロバブルを発生させ、配管にこびりついた頑固な汚れを剥がすように除去してくれます。

バブルおそうじはボタン操作などが不要で、お風呂の栓を抜くだけで自動的に洗浄してくれるので、意識しなくても配管洗浄をしてくれます。

パナソニック

パナソニックは、フルオート機能がついている機種なら自動配管洗浄機能がついています。

自動配管洗浄機能は、排水の度に10Lのお湯を流して配管に残った湯水を流す機能です。

ダイキン

ダイキンは排水の度に自動注水してくれる「かんたん洗浄機能」がついています。

排水時以外にも、リモコン操作をすれば任意のタイミングで実施することも可能です。

TOSHIBA

TOSHIBAは「銀イオンの湯」という独自の機能を搭載しています。

お湯はり回路に銀イオン発生ユニットが搭載されており、お湯はりもしくは足し湯のタイミングで銀イオンを発生し、菌の発生を抑制する効果があります。

日立

日立は「ステンレス・クリーン自動洗浄システム」を搭載しており、銅配管からステンレスにすることで配管の腐食を防ぎ、排水時に自動洗浄を行うことで配管内を清潔に保ってくれます。

コロナ

コロナは、排水時にお湯が循環口のあたりにくると、自動で水が出るようになり、残り湯を洗い流しながら配管の洗浄を自動で行う機能がついてます。

まとめ

  • 浴槽の汚れの原因は主に人間の皮脂や入浴剤の成分などが多い
  • 浴槽の汚れを放っておくと場合によっては人体に影響を及ぼす可能性がある
  • 配管洗浄のやり方はいろいろあるので現状に合った方法を実施する

エコキュートを使用していると、どうしても浴槽に汚れが発生してしまいます。

汚れは配管などにたまる間隔がはやいので、重要なのは定期的なメンテナンスを実施することでしょう。

日頃からメンテナンスをしていれば、大きな汚れにつながる確率も低くなり、エコキュートの寿命を延ばす手助けにもなるでしょう。

そのため、無理のない範囲でメンテナンスを生活習慣に取り入れるようにしていきましょう。

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