配管カバーはエコキュートを購入するときにオプションとして紹介されることが多い部品の一つです。
エコキュート設置工事の際に、多くの業者の方は配管カバーを付けることをおすすめします。
しかし、エコキュートは高い買い物なので少しでも費用を抑えたいと思って、配管カバーを付けることを迷ったことがある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エコキュートの配管カバー役割や配管カバーをつけないことのデメリットなどについてご紹介します。
Contents
エコキュートの配管カバーの役割
エコキュートに付けることができる配管カバーは、そもそも何のためにあるのでしょうか。
配管カバーについてとその役割についてご紹介します。
配管カバーとは
配管カバーは、エコキュート本体にある配管部分の上から取り付けるカバーです。
一般的に本体の上か下に配管があり、その部分に配管カバーを取り付けます。
配管カバーを取り付けることで配管を雨や風から守ることができ、見た目もすっきりとするので家電量販店や業者の方の多くは、配管カバーの取り付けをおすすめしています。
配管カバーの役割とは
取り付けることは義務ではありませんが、良くおすすめされる「配管カバー」には、どのような役割があるのでしょうか。
配管カバーの役割を正しく理解してから、設置について検討するようにしましょう。
景観保護
エコキュート本体の下部もしくは上部には配管やコードがたくさんついています。
配管部分は、配管やコードが複雑に入り乱れている状態なので、ごちゃごちゃとした印象になりがちです。
人目に付く場所にエコキュート設置する方や家の景観を大事にしたい方は、配管カバーを取り付けることで、スマートな見た目にすることができるでしょう。
劣化防止
エコキュートは屋外に設置するケースが多いです。
そのため、配管カバーで配管を保護しておかないと、雨・風・直射日光の影響を受けてしまい劣化が早くなってしまいます。
エコキュート本体を屋外に設置する方は、特に配管カバーが必要と言えます。
また、気温が低くなる地域では、配管カバーがないことで凍結の可能性も高まります。
気温が低くなる地域にお住いの場合で屋外に設置の方は、尚更配管カバーを付けておかなければ後々苦労する可能性があります。
例えば、こんなところにエコキュートを設置する場合は配管カバーが必要です。
- 直射日光が当たる場所
- 雨風が当たる場所
- 寒い地域 など
基本的に屋外に設置する場合は、配管カバーを付けるようにしましょう。
安全対策
配管カバーがないと複雑な配管やコードがむき出しになってしまうため、ケガや事故の危険性が高まります。
特に、危険性が分からない小さな子どもやペットが誤ってひっぱったり触ってしまったりするとケガや事故につながる可能性もあります。
また、大人でも何かの拍子に配管やコードに引っかかって転倒し、ケガをする恐れもあります。
思わぬケガや事故を防ぐためにも配管カバーは有効と言えるでしょう。
エコキュートの凍結を防いだり、事故を防止したりするためにも配管カバーを取り付けているの越したことはありません。
また配管カバーを取り付けておくことで、長く大切にエコキュートを使用することもできるでしょう。
では、次にエコキュートに配管カバーを付ける必要性についてご紹介します。
エコキュートの配管カバーの必要性
取り付けが推奨されている配管カバーですが、配管カバーが必要ない場合もあります。
これから配管カバーの必要性と配管カバーがなくても良いケースについてご紹介します。
こちらを踏まえた上で、一度ご自宅のエコキュート設置スペースを確認してみてください。
配管カバー取り付けは義務?
配管カバーは絶対に必要なパーツではありません。
法的な義務もなく、配管カバーを付けなくても本体は正常に動きます。
しかし、先述した通りエコキュートを長く大切に使っていきたい方は、配管カバーを付ける方が良いでしょう。
その理由は、「エコキュートに配管カバーを付けない場合のデメリット」で説明していきます。
※お住いの地域や住宅によっては配管カバーを付けることが必須なケースもあります。
特にマンションには配管カバー取り付け義務がある場合が多いので、マンションにお住まいの方は、事前に管理者に連絡しましょう。
配管カバーが必要ないケースは?
エコキュートの設置場所や環境によっては、配管カバーが必要ない場合もあるため、ご自宅の設置環境がどのようになっているか確認してみましょう。
屋内に設置している
屋内のように直射日光や雨風にさらされない場所に設置している場合は、配管カバーがなくても問題ありません。
屋内に設置される場合は物置やボイラー室、洗面所のように人目にさらされない場所に設置されることが多いので、見た目も気にする必要ないケースが多いです。
パイプスペースに設置している
パイプスペースとは、エコキュートや給湯器、水道栓などを設置するために事前に設けられたスペースのことです。
パイプスペースには小さな扉が付いていることが多いので、配管カバーがなくても配管やコードを収納することができます。
このようなスペースはマンションなどの集合住宅に設置されていることが多いので、マンションにお住まいの方は事前に確認しましょう。
では、次に配管カバーが必要な設置環境にもかかわらず、配管カバーを付けなかった場合のデメリットをご紹介していきます。
エコキュートに配管カバーを付けなかった場合のデメリット
付けることが義務ではない配管カバーですが、付けないことによって起こるデメリットがあります。
これから、そのデメリットについてご紹介していきます。
劣化が早まる
配管カバーを取り付けなかった場合、エコキュート本体の劣化が早くなってしまう可能性があります。
配管が直接雨や風、直射日光などに毎日さらされていると、どうしても劣化の速度が速くなってしまいます。
配管凍結が起こる
配管カバーがないと、配管に巻いてある保温材の劣化が早まるため、配管が凍結して給水がストップしてしまう可能性があります。
また、新しく設置したばかりで保温材が劣化していない場合でも、気温が低い地域では配管が凍る可能性があります。
カバーを付けることで保温性も高まるので寒い地域にお住いの方は、配管カバーは必需品ともいえるでしょう。
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いたずらの標的になりやすい
エコキュートは浴室の側面壁に付けことが多いため、基本的には人通りの少ない場所に設置されることが多いですが、配管が丸出しの状態は雑然とした印象を与えてしまいます。
いたずらは、このように雑然とした印象を与えるところで行われる傾向があるため、できるだけ家周りはすっきりとした印象に整えておく方が良いでしょう。
いたずらをされやすい雰囲気を作り出さないためにも、配管カバーを設置することはおすすめです。
ケガ・事故の可能性が高まる
エコキュート本体の下や上には配管や電源がたくさん接続されているため、ひっぱったり触れたりするのは危険です。
配管は複雑に入り組んでいるので、服や紐が引っかかってしまう可能性もあります。
小さな子どもやペットによる予期せぬ事故を起こさないためにも、配管カバーでリスクある部分を覆っておくことは有効な対策です。
見栄えが悪くなる
エコキュートの配管は思っている以上に複雑で入り組んだ構造のため、丸出しだとごちゃごちゃとした印象になってしまいます。
配管カバーをつけると、ごちゃごちゃした部分をすっぽりと覆い隠すことができるので、すっきりとした仕上がりへ簡単に変えることができます。
カラーを変更することができる場合もある!
エコキュートの種類によっては、壁の色や好みに合わせて配管カバーの色を変更することも可能です。
見た目をより美しく仕上げたいというこだわりのある方は、業者の方に確認してみましょう。
エコキュートのカバーの取り付け方
基本的に配管カバーの設置は、エコキュート本体の設置工事と同時に行います。
本体工事の後に追加で配管カバーだけ付けることも可能ですが、業者によっては配管カバーだけ取り付ける工事を行っていないところもあります。
エコキュートの劣化を防ぐためにも、本体設置工事と同時に配管カバーも付けるようにしましょう。
自分でもDIYできる?
配管カバーは自分でも取り付けることができます。
取り付け自体は難しい作業ではないので、素人の方でも簡単に取り付けられるでしょう。
ただし、配管やコードを収納するカバーを取り付けるため、安全面を考慮する必要があります。
少しでも費用を抑えたい方は自分で取り付けてみてもいいかもしれません。
配管カバーはインターネット通販・家電量販店・業者から購入可能です。
では、次に配管カバー取り付けを業者に依頼した場合の費用相場についてご紹介します。
エコキュートの配管カバー取り付けを依頼した場合の相場
配管カバー取り付けに必要な費用は、「配管カバー代金」と「取り付け費用」です。
本体の機種や業者によって費用に差はありますが、次に一般的な配管カバー取り付け工事費用についてご紹介します。
費用項目 | 費用 |
---|---|
配管カバー費 | 5,000円~15,000円 |
取り付け費 | 5,000円程度 |
総額 | 10,000円~20,000円 |
エコキュートを交換する際に、以前使用していたエコキュートの配管カバーを再度取り付けたいと考える人もいますが、本体の型によってカバーの形も若干異なるため、配管カバーの再利用は止めておきましょう。
また、見た目がきれいでも古い配管カバーは劣化しています。
取り付け時には、新たなものに取り換えるのが無難と言えるでしょう。
まとめ
配管カバーはエコキュートのオプションとして付けることができる部品の一つです。
法的にも絶対に付ける必要があるわけではありませんが、設置環境によっては付けることが推奨されています。
特に屋外に設置した場合は、雨風や直射日光から配管やコードを守るために配管カバーを付けるのがおすすめです。
配管カバーを付けると見た目もすっきりとした印象になります。
まずは、自分がエコキュートを設置する場所の環境をしっかりと調査してから配管カバーを付けるべきか検討しましょう。
配管カバーは本体設置工事と同時に付けることが多い部品で、費用は、部品費用・取り付け費用合わせて10,000円~20,000円程度です。
設置環境や代金などを総合的に考えて最終的に配管カバーを付けるかどうか決定しましょう。