電気温水器の修理費用っていくらかかるの?故障時の対処法や交換時期とは

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電気温水器の修理費用っていくらかかるの?故障時の対処法や交換時期とは

この記事の監修者

富澤 貴弘

群馬県内の電気工事会社に7年間勤め、27歳で独立、TomiDen株式会社設立。 現在は10名のスタッフと共に、WEBマーケティングやご紹介等により獲得した、 BtoB ,BtoCの電気工事関連の業務を数多く担っております。 長い現場生活の中で培った「職人の技術」と「豊富な知識」から、 ご家庭やより多くのお客様に電気工事や家電に関する知識やノウハウをお届け出来ればと思い、 第1種電気工事士として、本ブログサイトにて執筆中。

電気温水器の修理費用っていくらかかるの?故障時の対処法や交換時期とは

お湯がいつでも使える便利な暮らしを支えている電気温水器。

寒い朝に温かいお湯でお皿を洗える生活はとても便利です。

そんな当たり前にお湯が出る生活を支えている電気温水器ですが、急なトラブルでお湯が出なくなってしまうことがあります。

「急いで修理しなきゃ!」

と思っても、まず気になるのが修理費用ではないでしょうか。

なんとなく電気温水器の修理費用は高そう…というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

ここでは、電気温水器が故障してしまった際の修理費用、故障したかどうか確認する方法、電気温水器のおおよその寿命などについてご紹介します。

Contents

電気温水器が故障してしまった際の修理費用について

電気温水器の故障の事象別に修理費用を紹介するので、気になるところを確認してみましょう。

事象1:お湯が出ない

電気温水器を使用する中で多いトラブルの1つが「お湯が出ない」という事象です。

お湯が出ない場合はまず、故障以外の原因がないか確認してみましょう。

確認方法は下記の「故障かどうか確認する方法」に記述してあります。

もしも自分でできる対処を試してみても、お湯が出ない場合は故障の可能性が高いので、速やかにメーカーに連絡しましょう。

では、お湯が出ないトラブルでの一般的な修理費用をご紹介します。

故障したパーツ働き修理費用
制御基板電気温水器の機能制御2万円~5万円程度
【内訳】部品代(1万円~)出張費・技術費(1万円程度)
混合弁お湯の温度調整3万円程度
【内訳】部品代(2万円程度)出張費・技術費(1万円程度)
三方弁お湯の流れ調節2万円程度
【内訳】部品代(1万円程度)出張費・技術費(1万円程度)

制御基板の故障

制御基板とは、全ての機能を制御する電気温水器の司令塔のような部分です。

修理費用は、トータルで2万円~5万円程度です。

修理費用の内訳は、部品代(1万円程度)、出張費・技術費(1万円程度)です。

混合弁の故障

混合弁とは、フルオートタイプの電気温水器に付いているお湯の温度調整を行う部分です。

修理費用は、トータルで3万円程度です。

修理費用の内訳は、部品代(2万円程度)、出張費・技術費(1万円程度)です。

三方弁の故障

三方弁とは、お湯の流れを調節する部分です。

修理費用は、トータルで2万円程度です。

修理費用の内訳は、部品代(1万円程度)、出張費・技術費(1万円程度)です。

※ただし、これらの修理費用は故障の程度、電気温水器の種類などによっても変わってきます。

事象2:お湯が沸かない

お湯が沸かないというトラブルも電気温水器で多い事象の1つです。

では、お湯が沸かないトラブルで多い故障とその修理費用についてご紹介します。

故障したパーツ働き修理費用
電気ヒーターお湯を沸かす2万円~5万円程度
【内訳】部品代(1万~3万円程度)出張費・技術費(1万~2万円程度)
制御基板電気温水器の機能制御2万円~5万円程度
【内訳】部品代(1万円~)出張費・技術費(1万円程度)

電気ヒーターの故障

電気ヒーターとは、お湯を沸かす部分です。

修理費用は、トータルで2万円~5万円程度です。

修理費用の内訳は、部品代(1万円~3万円程度)、出張費・技術費(1万円程度)です。

制御基板の故障

制御基板とは、全ての機能を制御する電気温水器の司令塔のような部分です。

修理費用は、トータルで2万円~5万円程度です。

修理費用の内訳は、部品代(1万円程度~)、出張費・技術費(1万円程度)です。

※ただし、これらの修理費用は故障の程度、電気温水器の種類などによっても変わってきます。

事象3:漏電ブレーカーが落ちる

電気温水器の漏電ブレーカーが落ちるときは、電気温水器内で漏電(電気ヒーターの故障)が起こっている可能性が高いです。

放置すると危険なので、できるだけ早くメーカーに連絡しましょう。

電気ヒーターの故障

電気ヒーターとは、お湯を沸かす部分です。

電気ヒーターの修理費用は、トータルで2万円~5万円程度です。

修理費用の内訳は、部品代(1万円~3万円程度)、出張費・技術費(1万円程度)です。

※ただし、これらの修理費用は故障の程度、電気温水器の種類などによっても変わってきます。

定期的な点検を受けよう

電気温水器の漏電の原因のほとんどが電気ヒーターの故障です。

電気ヒーターは長く使っていると故障する可能性が上がります。

トラブルを起こす前に定期的な点検をして、トラブルを防ぎましょう。

事象4:お湯が熱くない

お湯が熱くならないというトラブルも電気温水器多いトラブルです。

このようなトラブルの場合、電気温水器内のどこかでお湯漏れが起こっている可能性があります。

できるだけ早くメーカーに連絡して点検してもらいましょう。

お湯漏れが起こっている部分の修理

お湯漏れが起こっている場合、電気温水器内の配管や接合部分など故障部分によって修理部分が違います。

お湯漏れが起こっている部分の修理費用はトータルで5万円程度です。

修理費用の内訳は、部品代(1万円~4万円程度)、出張費・技術費(1万円程度)です。

どこでお湯が漏れているかによって交換するパーツが変わってくるので、修理費用も故障個所によって大きく変わってきます。

メーカーに連絡して確認してもらいましょう。

※これらの修理費用は故障の程度、電気温水器の種類などによっても変わってきます。

このように故障した部分によって修理費用が変わってくるということが分かりました。

症状だけでは故障部分が分からないので、一度メーカーに連絡して点検してもらいましょう。

では、次に電気温水器を修理する際に注意すべき点をご紹介します。

電気温水器の修理の際の注意点

電気温水器の修理の際の注意点

電気温水器の修理の際にはいくつか注意点があります。

修理を行う前に注意点を確認しましょう。

電気温水器の保証期間を確認しよう

電気温水器は一般的に購入時に保証が付いています。

メーカーや製品によって保証期間に違いはありますが、保証期間内であれば修理が無料になることも多いです。

まずは保証期間を確認しましょう。

有料保障に入っていないか確認しよう

人によっては電気温水器購入時に有料の保証サービスに入っているということもあります。

今使用している電気温水器の有料保障に入っているかどうかも修理を頼む前に確認しておきましょう。

電気温水器の寿命を確認しよう

電気温水器の寿命は一般的に15年~20年だといわれています。

長い間使用すればその分故障も増えて修理費用もかさんでしまいます。

15年以上使用した電気温水器を修理してもまた違うトラブルで修理が必要になるというケースも多いです。

故障したタイミングが電気温水器の寿命に近い場合は、買い替えを検討してみてもいいかもしれません。

電気温水器の寿命については、下記「電気温水器のおおよその寿命について」で詳しく解説します。

気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

このように、修理をスムーズに行うために保証期間や電気温水器の使用期間を事前に確認しておくことが大切です。

次に、故障以外の原因でトラブルを起こしていないかどうかについて確認する方法をご紹介します。

故障かどうか確認する方法

故障かどうか確認する方法

トラブルが起こるとすぐに故障したと思ってしまいますが、実は故障以外でもトラブルが起こることはあります。

メーカーに連絡する前に、まずは故障以外の理由でトラブルが起こっていないかどうか確かめて正しく対処しましょう。

では、これから故障かどうか確認する方法をその対処法についてご紹介します。

凍結が起こっていないか?

冬の寒い朝に限ってお湯が使えないということはよくあります。

その原因は配管の凍結です。

気温の低下によって配管内の水が凍ってお湯が出なくなるということがあります。

お湯が出ない時は、まず配管が凍っていないか確認しましょう。

自然と溶けるのを待つ

昼になって気温が上がると自然と配管の氷が溶けてきます。

急ぎではない場合は、氷が溶けるのを待ちましょう。

ぬるま湯をかける

急いでお湯を使用したい場合は、ぬるま湯を少しずつ配管にかけて氷を溶かしましょう。

ただし、熱湯をかけたり、ぬるま湯を一気にかけたりするのはやめましょう。

急に熱配管の温度が上がると、配管が破裂してしまう可能性があります。

配管凍結のための対策

配管に保温剤を巻く

気温が低い地域など配管凍結が起こりやすい地域で電気温水器を使用する場合は、配管に保温剤を巻いておくのがおすすめです。

配管に保温剤を巻いておくと配管凍結を防ぐ効果が期待できます。

蛇口から少量の水を流しっぱなしにする

配管内に水を流し続けることによって配管凍結を防ぐことができます。

ポタポタと流れる程度の少量の水をあえて流すことによって配管凍結を防ぎましょう。

断水が起こっていないか?

断水が起こっている場合もお湯は出てきません。

お住いの地域で断水が起こっていないかどうか確認しましょう。

断水の場合はお湯だけでなく水も出ないので、他の蛇口から水が出るかどうか確認するとわかりやすいです。

元栓が閉まっていないか?

水の元栓が閉まっていて水やお湯が出ないという場合もあります。

断水が起こっていないのにお湯や水が出ないという場合は元栓が閉まっていないかについても確認しましょう。

電源は入っているか?

水は出るけれどお湯が出ないという場合は、電気温水器の電源が切れているという場合もあります。

自分で電源を切っていなくても停電などによって電源が切れてしまっている場合もあります。

水は出るのにお湯が出ないという場合は、電気温水器の電源が入っているかどうか確認しましょう。

お湯を使いすぎていないか?

お湯を使いすぎるとタンクにお湯がなくなり蛇口からお湯が出なくなってしまいます。

蛇口からお湯が出ない時は、まずタンクの中にお湯が残っているか確認しましょう。

タンクにお湯が残っていない場合は、お湯を沸かしてタンクにお湯が溜まるのを待ちましょう。

昼に電源を入れていないか?

通常、電気温水器は夜にお湯を沸かしてタンクにお湯を貯めて使用することが多いです。

そのため昼に入れた場合、タンクにお湯が溜まっていなくてお湯が出ないという可能性があります。

昼に電源を入れた場合は、タンクにお湯が溜まるまで待ってからお湯を使用するようにしましょう。

これらの対処をしてもお湯が出ない場合は、電気温水器が故障している可能性があります。

メーカーに連絡してまずは点検してもらいましょう。

では、次に電気温水器のおおよその寿命について解説していきます。

電気温水器のおおよその寿命について

電気温水器のおおよその寿命について

電気温水器の寿命は15年~20年くらいだといわれています。

メーカーの保証も10年までという場合が多く、10年以上経つとトラブルが多くなりやすいということが分かります。

長い間使っている電気温水器の修理をしても、また別の個所が故障してしまうということも多々あります。

使い始めて10年以上経つ電気温水器が壊れた時は、買い替えを検討してみてもいいかもしれません。

まずは、交換した方がいいサインをご紹介します。

こんな時は交換しよう①お湯が出ない

メーカーの保証期間が過ぎて、お湯が出ないというトラブルがあったときは買い替えた方が良いでしょう。

もし一度修理してもまたすぐに他の部分で不具合が出る可能性が高いので、結果的に損をしてしまう可能性もあります。

保証期間が過ぎてからお湯が出ないというトラブルが起こったときは買い替えが良いと言えます。

こんな時は交換しよう②タンクが故障している

メーカーの保証期間が切れてからタンクが故障した場合は買い替えを検討するタイミングかもしれません。

貯湯タンクは屋外にあることが多いため、雨や風や日光にいつもさらされている状況です。

その為、時間とともにダメージが蓄積して腐食が起こっている可能性があります。

タンクを修理しても他の部分で水漏れが起こる可能性も高いので、保証期間後にタンクが故障した場合は買い替えを検討してみましょう。

こんな時は交換しようお湯にサビなどが混じる

お湯の中にサビなどの異物が混ざっている場合は、電気温水器内のタンクや配管がサビたり腐食したりしている可能性があります。

異物が混じったお湯を使用すると衛生的にも問題があるので、買い替えを検討しましょう。

こんな時は交換しよう④故障が増える

電気温水器の不具合が増えてきたと思ったら買い替えを検討してもいいかもしれません。

何度も故障を繰り返すということは電気温水器の寿命が近づいているというサインです。

何度も修理して使うよりも買い替えた方が費用も抑えられる可能性があります。

故障が増えたと感じたら買い替えを検討してみましょう。

寿命が過ぎた電気温水器を無理に使うのは危険

電気温水器は長いもので20年以上使える場合もありますが、基本的に電気温水器は経年劣化していくものです。

無理に使い続けると電気温水器本体の故障以外にも配管のトラブルが起こる可能性もあります。

配管が故障して水漏れが起こると高額な水道代を請求される可能性もあります。

トラブルを未然に防ぐためにも、長い期間使っている電気温水器があれば、壊れる前に買い替えを検討しましょう。

電気温水器の寿命は使い方によっても変わってきます。

次に電気温水器を長く大切に使うための工夫をご紹介します。

電気温水器を大切に使うための工夫

電気温水器は使い方によって長持ちさせることができます。

ちょっとの工夫で長持ちさせることができるので、ぜひ試してみましょう。

定期的にお手入れをする

電気温水器本体を定期的にお手入れすると長持ちする可能性が高くなります。

本体に汚れが溜まっていると、給気口からほこりやごみを吸い込んでフィルターが詰まりやすくなってしまいます。

タンクも放っておくと汚れが溜まってしまいます。

定期的に自分でできるお手入れをして長持ちさせましょう。

  1. 本体を拭く
    • 本体を雑巾などで水拭きしましょう。
    • 汚れがひどいときは、中性洗剤を含ませた水で拭いてから水拭きすると汚れが落ちやすくなります。
  1. フィルターを掃除する
    • 電気温水器の説明書に従ってお手入れしましょう。
  1. タンクを洗浄する
    • 電気温水器の説明書に従ってお手入れしましょう。

入浴剤使用するときは注意

入浴剤やバスソルトを使用する人は多いですが、実は電気温水器の負担となっていることがあります。

入浴剤に含まれる成分が電気温水器の故障の原因になることも多いです。

バスタイムを楽しむためにたまに入浴剤を使用するのはいいですが、毎日使用していると電気温水器の故障の原因にもなる可能性があるので注意が必要です。

成分トラブル
硫黄配管や熱交換器の腐食
炭酸配管に空気が入る
バスソルト追い炊き時に負担がかかる

このように大切に使っていても電気温水器の取り換えが必要になるときはあります。

次に電気温水器の買い替えに必要な費用についてご紹介します。

電気温水器の買い替えに必要な費用とは

電気温水器の寿命が近いとは分かっていても、買い替えとなるとそれなりの費用が掛かります。

そもそも買い替えに必要な費用はいくらくらいなのか、分からない人も多いでしょう。

そこで電気温水器の交換に必要な費用をご紹介します。

費用項目金額
本体費用9万円~
作業費用7万円~
トータル16万円~

※あくまで一般的な費用なので、選ぶメーカーや本体の機能、容量、設置場所によっても金額は変動します。

では、次に電気温水器を買い替えるときに注意点をご紹介します。

買い替えるときの注意点

電気温水器を買い替えるときには容量に注意しましょう。

家族の人数やお湯の使い方によって適した容量タイプの電気温水器を使うとスムーズに生活できるでしょう。

一般的な容量
・3,4人家族 → 370ℓ
・1人 → 200ℓ

エコキュートへ買い替えるのもおすすめ

思い切って電気温水器を買い替えるときは、エコキュートへの買い替えも視野に入れてもいいかもしれません。

エコキュートは本体価格・設置費用が電気温水器よりも高いですが、毎月の電気代をかなり抑えることができます。

長く使えば使うほどお得になります。

電気温水器の買い替えを検討する際には、エコキュートへの買い替えも検討してみましょう。

まとめ

いつでも使いたいときにお湯を使える便利な生活を支えている電気温水器ですが、毎日使うものなので、故障してしまうこともあります。

修理には費用がかかりますが、すばやく修理して使うことが大切です。

無理に使い続けると症状が悪化してしまうこともあります。

保証期間が過ぎた電気温水器を修理するときには、買い替えを検討してみる必要も出てきます。

長い間使用した電気温水器は修理してもまたすぐに別の部分が故障してしまう可能性もあります。

何度も修理して使用するよりも買い替えた方がお得になるかもしれません。

便利な電気温水器を快適に使用するためにも定期的な点検、日々のメンテナンスを大切にしてできるだけ長く使えるようにしましょう。

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