電気温水器の修理の際にはいくつか注意点があります。
修理を行う前に注意点を確認しましょう。
電気温水器は一般的に購入時に保証が付いています。
メーカーや製品によって保証期間に違いはありますが、保証期間内であれば修理が無料になることも多いです。
まずは保証期間を確認しましょう。
人によっては電気温水器購入時に有料の保証サービスに入っているということもあります。
今使用している電気温水器の有料保障に入っているかどうかも修理を頼む前に確認しておきましょう。
電気温水器の寿命は一般的に15年~20年だといわれています。
長い間使用すればその分故障も増えて修理費用もかさんでしまいます。
15年以上使用した電気温水器を修理してもまた違うトラブルで修理が必要になるというケースも多いです。
故障したタイミングが電気温水器の寿命に近い場合は、買い替えを検討してみてもいいかもしれません。
電気温水器の寿命については、下記「電気温水器のおおよその寿命について」で詳しく解説します。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
このように、修理をスムーズに行うために保証期間や電気温水器の使用期間を事前に確認しておくことが大切です。
次に、故障以外の原因でトラブルを起こしていないかどうかについて確認する方法をご紹介します。
トラブルが起こるとすぐに故障したと思ってしまいますが、実は故障以外でもトラブルが起こることはあります。
メーカーに連絡する前に、まずは故障以外の理由でトラブルが起こっていないかどうか確かめて正しく対処しましょう。
では、これから故障かどうか確認する方法をその対処法についてご紹介します。
冬の寒い朝に限ってお湯が使えないということはよくあります。
その原因は配管の凍結です。
気温の低下によって配管内の水が凍ってお湯が出なくなるということがあります。
お湯が出ない時は、まず配管が凍っていないか確認しましょう。
昼になって気温が上がると自然と配管の氷が溶けてきます。
急ぎではない場合は、氷が溶けるのを待ちましょう。
急いでお湯を使用したい場合は、ぬるま湯を少しずつ配管にかけて氷を溶かしましょう。
ただし、熱湯をかけたり、ぬるま湯を一気にかけたりするのはやめましょう。
急に熱配管の温度が上がると、配管が破裂してしまう可能性があります。
気温が低い地域など配管凍結が起こりやすい地域で電気温水器を使用する場合は、配管に保温剤を巻いておくのがおすすめです。
配管に保温剤を巻いておくと配管凍結を防ぐ効果が期待できます。
配管内に水を流し続けることによって配管凍結を防ぐことができます。
ポタポタと流れる程度の少量の水をあえて流すことによって配管凍結を防ぎましょう。
断水が起こっている場合もお湯は出てきません。
お住いの地域で断水が起こっていないかどうか確認しましょう。
断水の場合はお湯だけでなく水も出ないので、他の蛇口から水が出るかどうか確認するとわかりやすいです。
水の元栓が閉まっていて水やお湯が出ないという場合もあります。
断水が起こっていないのにお湯や水が出ないという場合は元栓が閉まっていないかについても確認しましょう。
水は出るけれどお湯が出ないという場合は、電気温水器の電源が切れているという場合もあります。
自分で電源を切っていなくても停電などによって電源が切れてしまっている場合もあります。
水は出るのにお湯が出ないという場合は、電気温水器の電源が入っているかどうか確認しましょう。
お湯を使いすぎるとタンクにお湯がなくなり蛇口からお湯が出なくなってしまいます。
蛇口からお湯が出ない時は、まずタンクの中にお湯が残っているか確認しましょう。
タンクにお湯が残っていない場合は、お湯を沸かしてタンクにお湯が溜まるのを待ちましょう。
通常、電気温水器は夜にお湯を沸かしてタンクにお湯を貯めて使用することが多いです。
そのため昼に入れた場合、タンクにお湯が溜まっていなくてお湯が出ないという可能性があります。
昼に電源を入れた場合は、タンクにお湯が溜まるまで待ってからお湯を使用するようにしましょう。
これらの対処をしてもお湯が出ない場合は、電気温水器が故障している可能性があります。
メーカーに連絡してまずは点検してもらいましょう。
では、次に電気温水器のおおよその寿命について解説していきます。
電気温水器の寿命は15年~20年くらいだといわれています。
メーカーの保証も10年までという場合が多く、10年以上経つとトラブルが多くなりやすいということが分かります。
長い間使っている電気温水器の修理をしても、また別の個所が故障してしまうということも多々あります。
使い始めて10年以上経つ電気温水器が壊れた時は、買い替えを検討してみてもいいかもしれません。
まずは、交換した方がいいサインをご紹介します。
メーカーの保証期間が過ぎて、お湯が出ないというトラブルがあったときは買い替えた方が良いでしょう。
もし一度修理してもまたすぐに他の部分で不具合が出る可能性が高いので、結果的に損をしてしまう可能性もあります。
保証期間が過ぎてからお湯が出ないというトラブルが起こったときは買い替えが良いと言えます。
メーカーの保証期間が切れてからタンクが故障した場合は買い替えを検討するタイミングかもしれません。
貯湯タンクは屋外にあることが多いため、雨や風や日光にいつもさらされている状況です。
その為、時間とともにダメージが蓄積して腐食が起こっている可能性があります。
タンクを修理しても他の部分で水漏れが起こる可能性も高いので、保証期間後にタンクが故障した場合は買い替えを検討してみましょう。
お湯の中にサビなどの異物が混ざっている場合は、電気温水器内のタンクや配管がサビたり腐食したりしている可能性があります。
異物が混じったお湯を使用すると衛生的にも問題があるので、買い替えを検討しましょう。
電気温水器の不具合が増えてきたと思ったら買い替えを検討してもいいかもしれません。
何度も故障を繰り返すということは電気温水器の寿命が近づいているというサインです。
何度も修理して使うよりも買い替えた方が費用も抑えられる可能性があります。
故障が増えたと感じたら買い替えを検討してみましょう。
電気温水器は長いもので20年以上使える場合もありますが、基本的に電気温水器は経年劣化していくものです。
無理に使い続けると電気温水器本体の故障以外にも配管のトラブルが起こる可能性もあります。
配管が故障して水漏れが起こると高額な水道代を請求される可能性もあります。
トラブルを未然に防ぐためにも、長い期間使っている電気温水器があれば、壊れる前に買い替えを検討しましょう。
電気温水器の寿命は使い方によっても変わってきます。
次に電気温水器を長く大切に使うための工夫をご紹介します。
電気温水器は使い方によって長持ちさせることができます。
ちょっとの工夫で長持ちさせることができるので、ぜひ試してみましょう。
電気温水器本体を定期的にお手入れすると長持ちする可能性が高くなります。
本体に汚れが溜まっていると、給気口からほこりやごみを吸い込んでフィルターが詰まりやすくなってしまいます。
タンクも放っておくと汚れが溜まってしまいます。
定期的に自分でできるお手入れをして長持ちさせましょう。
入浴剤やバスソルトを使用する人は多いですが、実は電気温水器の負担となっていることがあります。
入浴剤に含まれる成分が電気温水器の故障の原因になることも多いです。
バスタイムを楽しむためにたまに入浴剤を使用するのはいいですが、毎日使用していると電気温水器の故障の原因にもなる可能性があるので注意が必要です。
成分 | トラブル |
---|---|
硫黄 | 配管や熱交換器の腐食 |
炭酸 | 配管に空気が入る |
バスソルト | 追い炊き時に負担がかかる |
このように大切に使っていても電気温水器の取り換えが必要になるときはあります。
次に電気温水器の買い替えに必要な費用についてご紹介します。
電気温水器の寿命が近いとは分かっていても、買い替えとなるとそれなりの費用が掛かります。
そもそも買い替えに必要な費用はいくらくらいなのか、分からない人も多いでしょう。
そこで電気温水器の交換に必要な費用をご紹介します。
費用項目 | 金額 |
---|---|
本体費用 | 9万円~ |
作業費用 | 7万円~ |
トータル | 16万円~ |
※あくまで一般的な費用なので、選ぶメーカーや本体の機能、容量、設置場所によっても金額は変動します。
では、次に電気温水器を買い替えるときに注意点をご紹介します。
電気温水器を買い替えるときには容量に注意しましょう。
家族の人数やお湯の使い方によって適した容量タイプの電気温水器を使うとスムーズに生活できるでしょう。
一般的な容量 |
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・3,4人家族 → 370ℓ ・1人 → 200ℓ |
思い切って電気温水器を買い替えるときは、エコキュートへの買い替えも視野に入れてもいいかもしれません。
エコキュートは本体価格・設置費用が電気温水器よりも高いですが、毎月の電気代をかなり抑えることができます。
長く使えば使うほどお得になります。
電気温水器の買い替えを検討する際には、エコキュートへの買い替えも検討してみましょう。
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いつでも使いたいときにお湯を使える便利な生活を支えている電気温水器ですが、毎日使うものなので、故障してしまうこともあります。
修理には費用がかかりますが、すばやく修理して使うことが大切です。
無理に使い続けると症状が悪化してしまうこともあります。
保証期間が過ぎた電気温水器を修理するときには、買い替えを検討してみる必要も出てきます。
長い間使用した電気温水器は修理してもまたすぐに別の部分が故障してしまう可能性もあります。
何度も修理して使用するよりも買い替えた方がお得になるかもしれません。
便利な電気温水器を快適に使用するためにも定期的な点検、日々のメンテナンスを大切にしてできるだけ長く使えるようにしましょう。