エコキュートはパナソニック・三菱電機・ダイキンなど有名メーカーが製造している人気の給湯器です。
たくさんのメーカーが発売しているため、いざエコキュートを購入しようと考えても、どのメーカーの商品を選んだらいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。
そんな時は、メーカーごとの特徴・強み・費用感などを調べてみることが大切です。
この記事ではエコキュート有名メーカーの一つであるダイキンのエコキュートについてご紹介します。
ダイキンエコキュートの特徴や費用感はもちろん、搭載されている機能やエコキュートの選び方などもご紹介するので、ぜひ読んでみてください。
Contents
エコキュートのはじまりはダイキン
エコキュートを初めて製造した会社がダイキンだということをご存じですか?
ダイキンは空調設備に強い技術力を持っているため、現在もその技術力を活かした画期的な製品を生み出しています。
そんなダイキンが発売しているエコキュートにはどのような特徴があるのでしょうか。
ダイキンエコキュートの特徴
これからダイキンエコキュートの特徴をご紹介します。
給湯圧力が強い
ダイキンエコキュートの中でも「パワフル高圧」に対応している製品は、水圧が強くて使いやすいと評判です。
水圧が強いということは、2階・3階でシャワーを使用したり、同時にいくつもの箇所で使用したりしても水圧が弱くなって不便さを感じるという心配はありません。
お湯はりの時間も短くなるので、忙しい人や家族が多い人におすすめです。
エコキュートの種類 | 水圧 |
---|---|
一般的なエコキュート | 180kPa |
他メーカーの高圧タイプ | 300kPa |
ダイキンの高圧タイプ | 320kPa |
ダイキンのパワフル高圧タイプが最も水圧の強い製品だということが分かります。
次にダイキンパワフル高圧タイプのお湯はり時間をご紹介します。
ダイキンパワフル高圧タイプ | 10~20分 |
---|
高圧タイプの場合、お湯はり時間も短いので、忙しい人でも安心です。
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全ての機種で井戸水対応
井戸水はカルシウムなどの濃度が高いため、他のメーカーの場合は井戸水対応の機種を選ぶ必要があります。
しかし、ダイキンのエコキュートは全ての機種が井戸水対応になっているので、井戸水地域でも安心です。
ただし、ダイキンが独自に設定している水質基準をクリアしている場合のみ井戸水でも対応しているということなので、井戸水を使用している地域で使用する場合は水質基準に合っているかどうか確認しましょう。
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入浴剤(にごり湯タイプ)が使える
他のメーカーのエコキュートでは、にごり湯タイプの入浴剤が使えないことが多いです。
しかし、ダイキンのエコキュートは機種によって、にごり湯タイプの入浴剤の使用ができると発表しています。
入浴剤を使って入浴するのが好きな方は、ダイキンのエコキュートがおすすめです。
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災害に強い
ダイキンのエコキュートは災害時に強い設計がされています。
非常時には貯湯タンクの水を使用することもできるので、災害時の貯水にもなって便利です。
ただし、貯湯タンクの水は飲料水ではないので生活水として利用しましょう。
耐震クラス | Sクラス ※避難所に設置できるレベルの耐震性です。 |
---|---|
耐震震度 | 震度7 |
このように高い耐震設計になっているので、地震が多い日本でも安心して使用できます。
リモコンが使いやすい
ダイキンのエコキュートはリモコンがシンプルで使いやすいということでも有名です。
機能が多いフルオートタイプのエコキュートでもボタンがシンプルなので、子どもでも使いやすい作りになっています。
通話ボタンもあって浴室の外に設置されているリモコンとの通話も可能なので安心です。
このような特徴があるダイキンのエコキュートですが、使用する際の注意点もあります。
ダイキンエコキュートの注意点
次にダイキンエコキュートの注意点をご紹介するので、チェックしてきましょう。
商品数が少ない
ダイキンのエコキュートは他の有名メーカーに比べて商品の種類が少ないです。
しかし、種類が少ない分、選びやすく価格も下げることができるので、商品数が少ないのはただ単にデメリットともいえないところがあります。
設置費用が高い
エコキュートは電気給湯器と比べて設置費用が高いという特徴があります。
これはダイキンだけに関わらず、他のメーカーのエコキュートに関しても同じことが言えます。
ただし、エコキュートは電気給湯器と比べて節電効果が高いので、長い目で見るとエコキュートの方がお得だとことを知っておきましょう。
次に、ダイキンエコキュートの費用感をご紹介します。
ダイキンエコキュートの機種をご紹介
ダイキンエコキュートには3つの給湯スタイルがあり、その中でもいくつかの機種があります。
給湯スタイル | シリーズ | 特徴 |
---|---|---|
フルオートタイプ | 角型 (Xシリーズ) | ダイキンエコキュートの全機能を搭載しているハイクラス機種 |
角型 (パワフル高圧) | 多くの機能を搭載している機種 | |
角型 | 基本的な機能を搭載しているフルオートタイプの一般クラス機種 | |
薄型 (Xシリーズ) | タンクが薄型の機種 | |
薄型 (パワフル高圧) | タンクが薄型で、多くの機能を搭載している機種 | |
角型 (寒冷地仕様) | 高圧タイプで寒冷地でも使用できる | |
オートタイプ | 角型 (パワフル高圧) | 自動お湯はりができる機種 |
給湯専用らく対応 | 角型 (パワフル高圧) | 高圧のお湯が出るだけのシンプルな機種 |
角型 | 最も価格が安い機種 | |
角型 (寒冷地仕様) | 寒冷地でも使用できるシンプルな給湯専用機種 高圧タイプ |
ダイキンエコキュートにはこのような機種があります。
では、これらの機種の価格はどれくらいでしょうか。
ダイキンエコキュートの費用感
ダイキンエコキュートには、フルオートタイプ・オートタイプ・給湯専用タイプがあります。
フルオートタイプ
最も機能が多い全自動の機種です。
シリーズ | 型番 | 容量 | 給湯水圧 | 費用相場 (工事費別) |
---|---|---|---|---|
角型 (Xシリーズ) | EQX46WFV | 460ℓ | 320kPa パワフル高圧 | 46万円~ |
EQX37WFV | 370ℓ | 41万円~ | ||
角型 (パワフル高圧) | EQ46WFV | 460ℓ | 320kPa パワフル高圧 | 42万円~ |
EQ37WFV | 370ℓ | 39万円~ | ||
角型 | EQX46WFV | 460ℓ | 320kPa パワフル高圧 | 32万円~ |
EQX37WFV | 370ℓ | 29万円~ | ||
薄型 (Xシリーズ) | EQX46WFTV | 460ℓ~ | 320kPa パワフル高圧 | 46万円~ |
EQX37WFTV | 370ℓ~ | 43万円~ | ||
薄型 (パワフル高圧) | EQ46WFTV | 460ℓ~ | 320kPa パワフル高圧 | 45万円~ |
EQ37WFTV | 370ℓ~ | 43万円~ | ||
角型 (パワフル高圧) (寒冷地仕様) | EQ46WFHV | 460ℓ~ | 210kPa | 45万円~ |
EQ37WFHV | 370ℓ~ | 43万円~ |
オートタイプ
お湯はりが自動・たし湯は手動の機種です。
シリーズ | 型番 | 容量 | 給湯水圧 | 費用相場 (工事費別) |
---|---|---|---|---|
角型 (パワフル高圧) | EQ46WSV | 460ℓ | 320kPa パワフル高圧 | 42万円~ |
EQ37WSV | 370ℓ | 37万円~ |
給湯専用らくタイプ
手動でお湯はりする機種です。
シリーズ | 型番 | 容量 | 給湯水圧 | 費用相場 (工事費別) |
---|---|---|---|---|
角型 (パワフル高圧) | EQ46WV | 460ℓ | 320kPa パワフル高圧 | 41万円~ |
EQ37WV | 370ℓ | 36万円~ | ||
角型 | EQN46WV | 460ℓ | 210kPa | 28万円~ |
EQN37WV | 370ℓ | 21万円~ | ||
角型 (パワフル高圧) (寒冷地仕様) | EQ46WHV | 460ℓ | 320kPa パワフル高圧 | 30万円~ |
EQ37WHV | 370ℓ | 28万円~ |
ダイキンエコキュートの費用感はこのような感じです。
ただし、業者によって費用が違ってくるので、いくつかの業者で見積もりを取ってから工事業者を決定しましょう。
では、次にダイキンエコキュートの保証についてご紹介します。
ダイキンエコキュートの保証
エコキュートには無料と有料の保証サービスがあります。
エコキュートは故障した場合にかかる金額が大きくなることが多いので、できれば有料保障に入って無料保証期間を延長するのがおすすめです。
保証
保証サービス | 保証期間 | 費用 |
---|---|---|
無料保証 | 本体:1年 冷媒系:3年 熱交換器:3年 タンク:5年 | 無料 |
ダイキン延長保証サービス | 10年間 (無料保証期間を含める) | 30,800円(税込) |
ダイキン延長保証サービスについて
申し込みには期限(設置から3か月以内)があるので注意しましょう。
ダイキン延長サービスに入ったら修理費無料で、保証回数・保証上限額に制限はありません。
故障した時は365日、24時間修理依頼を行うことができます。
エコキュートは使用期間が長くなれば長くなるほど故障が増えるので、できれば有料の保証サービスに入るようにしましょう。
耐用年数
エコキュートの耐用年数はどのメーカーの機種も10~15年程度です。
使用方法・メンテナンスなどによっても使用できる期間は違いますが、丁寧にメンテナンスを行うと比較的長い期間使えることが多いので、定期的にメンテナンスしましょう。
ダイキンエコキュートの機能
では、これからダイキンエコキュートのおすすめ機能をご紹介します。
搭載されている機能はエコキュートのタイプ(フルオート・オート・給湯専用)によって違います。
購入前にどのような機種にどんな機能が付いているのかを確認しましょう。
まずは、それぞれの機能の特徴をご紹介します。
温浴タイム
対応は「フルオートタイプ」です。
4つの湯温モードから好みの温度を設定して、お湯の温度を一定に保つ機能が特徴としてあります。
リモコンで温度を設定すると自動で湯温を調節してくれるので、快適なバスタイムを過ごせます。
湯温モード | 内容 |
---|---|
あつめ | 設定温度より1℃上げる |
ぬるめ | 設定温度より1℃下げる |
いつもと同じ | 設定温度にする |
さらにぬるめ | 設定温度より2℃下げる |
ウルトラファインバブル入浴(オプション機能)
対応は「フルオートタイプ」です。
0.001㎜未満の小さな泡状のお湯(マイクロファインバブル)で浴槽を満たしてくれる機能が特徴としてあります。
マイクロファインバブルのお湯には、温浴効果・美肌効果・洗浄効果があり、バスタイムの質を高めてくれます。
ただし、ウルトラファインバブルはオプションの装備です。
ウルトラファインバブルを搭載したいという方は別売りのウルトラファインバブルアダプターを取り付けましょう。
取り付けられるタイプはフルオートタイプのみです。
スマート貯湯
対応は「フルオートタイプ」「オートタイプ」「給湯専用タイプ」です。
貯湯タンクのお湯の量・温度を自動的に管理してくれる機能が特徴としてあります。
いつでも必要な量のお湯を確保できるので便利です。
ターボ沸き上げ
対応は「フルオートタイプ」「オートタイプ」「給湯専用タイプ」です。
電気料金が安い夜間にお湯をつくる時に、気温が低い地域では沸き上げ機能が低下してしまうことがあります。
そのような場合に、沸き上げ能力を自動的にアップさせて電気料金が安い時間内に沸き上げを終わらせてくれる機能が特徴としてあります。
昼間シフト機能
対応は「フルオートタイプ」「オートタイプ」「給湯専用タイプ」です。
太陽光発電を利用している人が太陽光電力の余剰電力を使ってお湯をつくる機能が特徴としてあります。
予め次の日が晴れだと分かっている時に、自分で沸き上げ時間を設定します。
また設定した、沸き上げ時間までに必要なお湯は夜間に自動で沸かせてくれるので安心です。
あらかじめ霜とり
対応は「フルオートタイプ」「オートタイプ」「給湯専用タイプ」です。
気温が下がってお湯をつくる機能が低下するのを防ぐために、お湯を沸かす部分(ヒートポンプユニット)に霜が付いたら自動で霜とりを行ってくれる機能が特徴としてあります。
あらかじめ霜とりを行うことによって、急な沸き増しにもスムーズに対応できます。
沸き増し能力アップ
対応は「フルオートタイプ」「オートタイプ」「給湯専用タイプ」です。
タンクのお湯切れが起こったときに、素早くパワフルに沸き増しを行います。
通常運転時の1.3倍の能力で素早くお湯を沸かしてくれるので、急なお湯切れでも安心です。
ツイン給湯
対応は「フルオートタイプ」「オートタイプ」です。
2か所の違う場所で違う温度設定のお湯を使うことができます。
例えば、キッチンでは35度、お風呂では40度のお湯を同時に使用できます。
自動ふろ配管洗浄(かんたん洗浄)
対応は「フルオートタイプ」です。
浴槽使用後に、配管内に溜まった水を自動的に洗い流す機能が特徴としてあります。
配管をきれいに保つために役立つ機能として人気です。
自動ふろ配管洗浄(しっかり洗浄)
対応は「フルオートタイプ」です。
半年に一度くらいのタイミングで配管洗浄剤を使って配管を洗浄する機能が特徴としてあります。
【まとめ】ダイキンエコキュートの機能
機能/機種 | フルオートタイプ | オートタイプ | 給湯専用らくタイプ |
---|---|---|---|
温浴タイム | 〇 ※フルオート角型に対応 | × | × |
ウルトラファイン バブル入浴 | 〇 | × | × |
スマート貯湯 | 〇 | 〇 | 〇 |
ターボ沸き上げ | 〇 | 〇 | 〇 |
昼間シフト機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
あらかじめ霜とり | 〇 | 〇 | 〇 |
沸き増し能力アップ | 〇 | 〇 | 〇 |
ツイン給湯 | 〇 | 〇 | × |
自動ふろ配管洗浄 (かんたん洗浄) | 〇 | × | × |
自動ふろ配管洗浄 (しっかり洗浄) | 〇 | × | × |
このようにたくさんの便利機能が搭載されています。
便利な機能を効果的に使う方法をご紹介するので、チェックしてみましょう。
ダイキンエコキュートの効果的な使い方
1.必要な量のお湯だけ沸き上げる「おまかせモード」を使おう
「おまかせモード」とは、各家庭で使う必要な湯量を学習して自動で必要な量だけ沸き上げてくれる機能です。
必要な湯量のみを沸き上げるのでエコで節電にもなります。
2.自動沸き増しの量を減らして「昼間休止」をしよう
次の自動沸き上げまでの時間に必要な量のお湯が確保出来たら、「昼間休止」ボタンを押して自動沸き上げを停止しましょう。
3.「追い焚き」よりも「高速足し湯」を使おう
浴槽のお湯を温めなおす場合は、追い焚きよりも高速足し湯を行う方が省エネ効果があります。
4.前日のお湯のあたため直しは、入れ直しか「ふろ自動」を使おう
前日の残り湯を温め直すと昼間に沸き上げるため電気代が高くなってしまいます。
そのため、温め直すより一度お湯を抜いて、入れ直す方が経済的です。
全部のお湯を抜くことに抵抗がある場合は、半分ほど水を抜いてから「ふろ自動」ボタンで足し湯を行いましょう。
ダイキンエコキュートの選び方
便利機能が満載のダイキンエコキュートですが、いざ購入しようと思った時に何を選べば良いか分からないという人も多いのではないでしょうか。
実はエコキュートには選び方のポイントがあります。
人数
まずは、エコキュートを使用する人数に合わせた機種を選びましょう。
ダイキンエコキュートのタンクには、370ℓと460ℓのタイプがあります。
タンクの大きさによって目安人数が変わってくるので、まずは人数から容量を選びましょう。
容量 | 使用人数目安 | シャワー回数目安 |
---|---|---|
370ℓ | 3~5人 | 5回 |
460ℓ | 4~7人 | 7回 |
では、次に環境に合わせたエコキュートの選び方をご紹介します。
環境
エコキュートの設置環境に合わせて機種を選びましょう。
気温が低い地域では「寒冷地仕様」、海の近くでは「耐塩害仕様」を選びましょう。
設置環境 | 特徴 |
---|---|
一般地 | 気温が-10℃から43℃の地域 |
寒冷地 | 気温が-25℃~43℃の地域 |
臨海地 | 海に近い地域 |
設置場所
エコキュートの本体を設置する場所も確認しましょう。
設置スペースが狭いところ、そもそもエコキュートの設置を禁止しているところ、どのようなタンクの形であれば設置できるかなどをチェックすることが大切です。
では、ダイキンエコキュートの代表的な2つの型をご紹介します。
エコキュートの型 | 特徴 |
---|---|
標準型 (角形) | 「角形」と呼ばれるタイプ一軒家での設置に向いている |
薄型 | 標準型より薄いタイプ奥行きが浅い分、横に広い屋外設置専用 |
このように設置環境から選ぶことも重要です。
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給湯スタイル
エコキュートを選ぶときには、給湯スタイルで選ぶこともできます。
ダイキンエコキュートには3つの給湯スタイルがあるのでこれからご紹介します。
給湯スタイル | 特徴 |
---|---|
フルオートタイプ | 機能が最も多い お湯はりから保温、足し湯まで自動で行う 3つのタイプの中で本体の価格が最も高い |
オートタイプ | フルオートタイプよりも機能が少なめ お湯はりを自動で行う フルオートタイプよりは価格は安いが、給湯専用タイプよりは高い |
給湯専用らくタイプ | 蛇口をひねるとお湯が出るだけのシンプルな給湯器 3つのタイプの中で最も価格が安い |
このようなポイントを確認して、自分に合った機種を選びましょう。
まとめ
ダイキンはエコキュートの前身となる製品を初めて作った技術力の高い会社です。
現在発売されているエコキュートも高い機能性・省エネ性を兼ね備えており、未だ人気は衰えません。
ダイキンのエコキュートといえば、給湯圧力の強さ、災害への強さ、便利機能が挙げられます。
入浴の質を高めてくれるウルトラファインバブルや温浴タイムはお風呂にこだわりがある人にもってこいのおすすめ機能です。
ダイキンエコキュートは補償も手厚いので、長い間使用しても安心です。
エコキュートの買い替えを考えている人は、ぜひダイキンエコキュートも視野に入れてみることをおすすめします。