エコキュートの上手な使い方とは?正しく使用して光熱費を抑えるための8つの方法

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エコキュートの上手な使い方とは?正しく使用して光熱費を抑えるための8つの方法

この記事の監修者

富澤 貴弘

群馬県内の電気工事会社に7年間勤め、27歳で独立、TomiDen株式会社設立。 現在は10名のスタッフと共に、WEBマーケティングやご紹介等により獲得した、 BtoB ,BtoCの電気工事関連の業務を数多く担っております。 長い現場生活の中で培った「職人の技術」と「豊富な知識」から、 ご家庭やより多くのお客様に電気工事や家電に関する知識やノウハウをお届け出来ればと思い、 第1種電気工事士として、本ブログサイトにて執筆中。

エコキュートの上手な使い方とは?正しく使用して光熱費を抑えるための8つの方法

エコキュートは上手に使えば「光熱費を抑えることができる」というメリットがあります。

しかし、設定や使い方を間違えると「期待していたより光熱費が下がらなかった…」といったことになってしまう可能性もあります。

上手に使えばお得になるのに、使い方を知らないだけで損をしてしまうのはもったいないと思いませんか?

ここでは、エコキュートを効率的に使うための、設定方法からお湯の節約の仕方まで、光熱費を抑えるための方法をあらゆる角度からご紹介します。

エコキュートを使っている方やこれから使いたいと考えている方は是非ご参考ください。

エコキュートをより効率的に使う8つの方法

エコキュートを効率的に使うためには、最初にやっておくべき設定があります。

設定を行うだけで大幅に電気代が安くなることも多いので、一度確認してみてください。

通常時は「おまかせモード」にしよう

種類がたくさんあるエコキュートですが、多くの機種に「おまかせモード」という、普段の使う湯量・主に使う時間などを学習するモードが付いています。

「おまかせモード」に設定しておくことで、普段使う湯量を効率的に沸き上げてくれるため、無駄な沸き上げが減って省エネに繋がります。

「おまかせモード」が付いているエコキュートをお持ちの方は、普段はこのモードに設定してみましょう。

お湯が足りなくなったときは?

「おまかせモード」に設定していても、いつも以上にお湯を使ってお湯切れを起こしてしまうこともあるでしょう。

そのようなときは、「沸き増し」を行い湯量を調節してください。

頻繁にお湯が足りなくなる場合は?

「おまかせモード」に設定していて、頻繁にお湯切れが起こる場合は、湯量の設定を行って湯量を調節しましょう。

普段より多くまたは少なくお湯を使う場合は?

「おまかせモード」に設定しているときに、普段より多くお湯を使う、または普段よりも少なくお湯を使うことが分かっている場合は、前もって設定ボタンから湯量を調節しましょう。

普段よりもお湯を多く使う場合は「多め」の設定に、お湯を少なく使う場合は「少なめ」の設定にすることで、より効率的にお湯を使うことができるでしょう。

季節によってモードを使い分けよう

夏場と冬場では大抵の方はお湯の使う量が変わるでしょう。

例えば、夏はシャワーだけだけど冬は湯船に使うなど、思い当たる方も多いのではないでしょうか。

そういった季節によって使用する湯量が変わる方で、お湯の使用量が減る夏場は「省エネモード」に、お湯の使用量が増える冬場は「通常モード」にしておくのがおすすめです。

自分に合ったモードを季節によって使い分けましょう。

温度も季節によって変えてみよう

貯湯タンクに貯めるお湯の温度を下げることも省エネに効果的です。

気温が高く、あまり熱いお湯が必要ない夏場は冬場よりもお湯の温度を下げてみましょう。

知っておきたい沸き上げ温度

エコキュートの沸き上げ温度で最も効率的な温度は50度だといわれています。

エコキュートのお湯は給湯配管を通っているだけで3度ほど温度が下がり、蛇口やシャワーから出てくるときには47度くらいになります。

47度は火傷するくらいの温度のため、手動の水栓から水を出して温度を調節しましょう。

こういった方法でお湯を使用すると、貯湯タンク内にあるお湯の使い過ぎや、温度がぬるすぎることによるお湯追加使用を防ぐことができます。

お湯を使わないときは「休止モード」にしよう

長期間家を空けてお湯を使用しない場合は、「休止モード」にしておきましょう。

「休止モード」にしておかないと、お湯を使っていなくてもエコキュートが、お湯が勝手に沸かし保温してしまいます。

無駄な電気代を減らすためにも、旅行や出張などで家を空けるときは、「休止モード」にするのを忘れないようしましょう。

温め直すときは「高温足し湯」を使おう

お風呂の温度を上げたいや温度を保ちたいときによく使われるのが「追い炊き機能」や「自動保温機能」ですが、光熱費を減らすためには「高温足し湯」を使う方が実はお得です。

機能仕組み
追い炊き浴槽内のお湯をポンプで吸い込むポンプ内でお湯を温め直す温まったお湯を浴槽に再度戻す
高温足し湯高温のお湯を浴槽に入れる

高温足し湯に比べて追い炊きの方が複雑な仕組みであるため、高温足し湯の方が省エネになると考えられます。

また、前日に使用した残り湯を再度温め直して入るよりも、新しいお湯を入れた方が省エネになるので、できれば新たなお湯を入れるようにしましょう。

残り湯を温め直すための方法

どうしても残り湯を温めたい場合は、以下のような方法で残り湯を温めてみましょう。

  1. 残り湯を半分くらいの量まで抜く。
  2. 「ふろ自動」を押す。

前日に使用した残り湯をもう一度温め直すときも「追い炊き」を使わないようにしましょう。

一度お湯を半分の量まで抜いてから、新しく温かいお湯を足した方が経済的です。

ただし、本当は残り湯を温めるより新しいお湯を入れる方が省エネになることを忘れないでください。

使わないときは「沸き上げ一時休止モード」にしよう

エコキュートは「自動モード」にしておくと、タンクの湯量が減ると自動で沸き増ししてくれます。

そのため、お湯を使うことが少ない日が予め分かっている場合は、「沸き上げ一時休止モード」にしておくのがおすすめです。

使わない分のお湯の沸き増しを抑えて省エネになります。

ピークカット設定にしよう

ピークカット設定とは、指定した時間はお湯を沸かさないようにするための設定です。

この設定を使って、電気代が高くなる時間帯はお湯を沸かさないという設定をしておけば、電気代を抑えることができます。

お湯の量が減ったら自動的にお湯を沸かすエコキュートの場合、お湯の量が減ると勝手に沸き増しをすることがあります。

ピークカット設定をしておけば、電気代が高い時間帯にお湯の量が減っても勝手に沸き増しをしないので安心です。

電力会社ピークシフトプラン名
北海道電力ピーク抑制型時間帯電灯(ドリーム8エコ)
東北電力よりそう+サマーセーブピークシフト季節別時間帯別電灯
東京電力ピークシフトプラン
中部電力ピークシフト電灯
北陸電力くつろぎナイト21節電とくとく電灯
関西電力季時別電灯PS
中国電力電灯ピークシフトプラン
四国電力ピークシフト型時間帯別電灯
九州電力ピークシフト電灯

電力会社によってピークシフトになる時間帯は違うので、自分が契約している電力会社のプランを確認して、電気代が安くなる時間と高くなる時間を把握しておくことで、大幅に光熱費を下げることができるでしょう。

まずは、自分が契約しているプランを確認してみてください。

リモコンの表示モードを切ろう

リモコンのメニュー内にある表示モードを切っておくと待機電力を抑えることができます。

リモコンをあまり使わないという方は、表示モードを切っておきましょう。

使い方に合った電気プランを選ぼう

エコキュートをお得に使うためには、使い方に合った電気プランを選ぶことも大切です。

共働き家庭なのか、子どもがいる家庭なのか、専業主婦がいる家庭なのか、などのように生活スタイルかによってお得な電気プランは変わってきます。

電気プランを選ぶときには「どのような電気プランが自分に合っているのか」を電気会社の人と相談しながら選ぶようにしましょう。

夜間の電気代が重要!

エコキュートはみんなが寝静まっている夜間にお湯を沸かすことが多いです。

そのため、夜間の電気代が安いプランに設定しておくと光熱費を下げられる可能性が高くなります。

エコキュートを使用する際には、夜間の電気代が安くなるプランを選ぶことで寄りお得になります。

ただし、夜間の電気代が安いプランは日中の電気代が高くなる傾向にあります。

日中も電気を使うことが多い人は、夜間に電気代が安くなるプランにすると逆に光熱費が上がることもあるので注意しましょう。

オール電化もおすすめ

光熱費を下げるということを考えるとオール電化もおすすめです。

給湯器のように、ガスは電気も使いながら動くものが多い為、長期的に考えれば、全てを電気にしてしまった方が光熱費を抑えることができます。

エコキュートを導入する際にキッチンもIHに変えて、オール電化にすることも考えてみてはいかがでしょうか。

さらに、太陽光発電システムを家庭に導入すれば、さらに光熱費を下げることができます。

太陽光発電システムは導入時に初期費用が必要になりますが、後々のことを考える経済的なので、太陽光発電システムの導入も検討してみましょう。

お湯の使用量を減らす方法

お湯の使用量を減らす方法

エコキュートの光熱費を抑えるためには、お湯の使用量を減らすことも大切です。

お湯を使う量が減れば光熱費も同時に減ります。

シャワーヘッドを交換する

最近では取り付けが簡単なシャワーヘッドがたくさんあります。

光熱費削減を考えると、その中でも節水機能付きのシャワーヘッドに付け替えてみるのも一つです。

節水機能付きシャワーヘッドはホームセンターやインターネット通販でも購入可能です。

エコキュートを導入するときに、同時にシャワーヘッドも交換してしまうのも良いでしょう。

浴槽の湯量を減らす

お湯を最も使うのは浴槽です。

毎日湯船に浸かるという人は浴槽に貯めるお湯の量が光熱費に大きな影響を与えます。

最近は少ない量でゆったり浸かれるタイプの浴槽もあるので、浴槽を選べるのであれば節湯できるタイプの浴槽にしましょう。

お湯の出しっぱなしに気を付ける

お湯の出しっぱなしは多くのお湯を無駄にしてしまいます。

例えば、

  • 髪の毛を洗っているとき
  • 顔を洗うとき
  • お皿を洗うとき

など、必要のないときに出しっぱなししないようにすることで、思った以上に節湯ができます。

日頃から出しっぱなしをしないように気を付けて省エネを目指しましょう。

では、次にエコキュート本体を大切に使って省エネを実現するための方法をご紹介します。

エコキュートを大切に使おう

エコキュートを大切に使おう

エコキュートを効率的に使うためには、本体を大切に長く使うことが大切です。

思い切ってエコキュートを購入したのに、使い方が悪かったせいですぐに潰れてしまっては経済的ではありません。

長く使えば使うほどエコキュートはお得なので、大事に使いましょう。

定期メンテナンスが大切

エコキュートを長く大切に使うためには、定期的なメンテナンスが大切です。

構造が複雑なエコキュートはメンテナンスを怠るとすぐに汚れや不純物が溜まって、動きが悪くなる原因にもなります。

自分でできる簡単なメンテナンスは定期的に行うようにしましょう。

また数年に1度はプロにメンテナンスをしてもらうのもおすすめです。

自分でできるメンテナンス

  • 貯湯タンクの水抜き
  • ヒートポンプの水抜き
  • 配管掃除
  • フィルター掃除

メンテナンスの頻度

1~2回/1年

設置環境の確認が大切

エコキュート本体の周りにたくさん物があると、エコキュートの動きが悪くなり運転に負荷がかかってしまいます。

無理な運転を続けると故障の原因にもなり、エコキュートの寿命を縮める可能性も高まります。

エコキュート本体の周辺には物に置かれていないか常にチェックしておきましょう。

また、エコキュート設置場所周辺が汚れているとほこりやごみを吸ってしまって故障の原因にもなってしまいます。

設置場所周辺は定期的に掃除していつもきれいな状態を保つようにしましょう。

まとめ

エコキュートを効率的に使用するためには、使用時の設定も大切です。

光熱費を下げるためにエコキュートを導入したのに、思っていたほど省エネになっていないと感じている方は、まず設定を見直してみましょう。

また、電気プランが自分の使い方に合っているかどうかを見直すことも大切です。

お湯を沸かす夜間の電気料金が安くなるプランに設定すると光熱費が下がることが多いので、電力会社に確認してみるのもおすすめです。

設定を見直したり、電気プランを見直したりするだけでも光熱費を下げられる可能性はありますが、それだけでなくお湯の使用量を減らすことも光熱費削減に効果的です。

シャワーヘッドを節水タイプに交換する、浴槽の湯量を減らすなどしてお湯の使用量も減らす努力をしてみましょう。

まずは設定の見直しという簡単なところから始めて省エネを目指しましょう。

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