エコキュートを使用している方の中には、
「最近お湯が減るペースが早くなった」
「使用量は変わっていないのに最近光熱費が高くなった」
などのお悩みを持たれている方もいらっしゃいます。
これらはもしかすると、エコキュートの室外機や本体から水漏れしていることが原因かもしれません。
エコキュートの室外機や本体から水漏れしている場合、放っておくと水漏れがどんどん広がっていくので早めの対処が必要です。
そこで、エコキュートが水漏れする原因をお伝えしつつ、対処方法と予防方法について詳しく解説します。
エコキュートのような住宅設備機器を扱う上で、ユーザー側も知識を持つことはとても大切なことなので、ぜひ参考にしてください。
Contents
エコキュートの室外機や本体から水漏れする原因
それでは、まずはエコキュートの室外機や本体から水漏れする主な原因について解説します。
水漏れする原因は複数想定できるので、現場の状況と照らし合わせながら確認してみましょう。
本体と室外機周辺が結露している
エコキュートはお湯を沸かすとき、温度の上昇によって周囲に結露が発生するため、結露水が水漏れの原因である可能性があります。
通常であれば、エコキュートにはドレン排水管を通じて排水をしますが、ドレン排水管にひびなどが入っていると、ひびから水漏れしてしまいます。
※ドレン排水の処理をせずたれ流しで処置する業者も中にはいます
またエコキュートは電気料金の安い夜間にお湯を沸かすので、夜間に発生した結露水が朝方に漏れるので、端から見ると朝だけ水漏れしているように見られます。
そのため、朝だけ水が漏れて昼間になったら乾くような場合は、結露による水漏れを疑い、早めに対処しましょう。
排水処理がうまくできていない
エコキュートの配管のつなぎ目がしっかり締まっていない場合は排水処理がうまくいかず、水漏れする可能性があります。
本体と配管のつなぎ目があまいと、ゆるくなった部分から水漏れしてしまい、本体部品に影響を及ぼすこともあるので、業者に連絡して早めに対処してもらうようにしましょう。
配管が劣化している
経年劣化によって、配管の中が錆びなどで詰まってしまうと、水漏れする恐れがあります。
経年劣化の場合は修理してもすぐ壊れる危険もあるので、基本的には交換を検討しましょう。
配管を交換する場合の費用は約30,000~50,000円です。
金額は業者によって異なりますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
本体の部品が劣化している
エコキュートを長年使用していると、内部の部品であるパッキンやOリングの劣化により水漏れが発生するケースがあります。
部品交換で直れば比較的コストを掛けずに済むので、早めに業者に相談しましょう。
エコキュートの長期未使用が続いていた
長期不在などで、エコキュートを使用していない期間が続いた後に運転させると、内部で水を減らそうと減圧処理を実施するため、一時的に水が排出され、エコキュートの水抜き栓から水漏れしているように見えるのです。
しばらく使用していて水漏れがしなくなれば長期未使用が原因だと考えられるので、一度様子を見てみましょう。
また、エコキュートは長期間使用しないと、凍結など故障に関わる症状発生の危険性があるので、事前に水抜きするようにしましょう。
本体が寿命を迎えている
エコキュートの寿命は約10~15年のため、本体の経年劣化が原因で水漏れする可能性もあります。
修理で水漏れが改善する場合もありますが、年数が経過していると修理金額も高くなる傾向にある上、いつ壊れるか分からないといったリスクもあるので、交換の方向で検討することをおすすめします。
なお、エコキュートの寿命について、またはエコキュートの費用についてそれぞれ以下の記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
【合わせて読みたい記事】
修理?買替?エコキュートの寿命や平均的な耐用年数とは
エコキュートっていくら?設置本体価格の相場や費用回収までの目安
エコキュートの水漏れ時に発生する症状
ここまで、エコキュートが水漏れする原因をお伝えしましたが、意外にもエコキュートの水漏れに気づくまでには時間がかかります。
そのため、ここではエコキュートが水漏れする際に発生する原因について解説するので、以下のような事象に気づいたらすぐに対処するようにしましょう。
すぐにお湯がなくなる
使用量はそこまで変わっていないのにタンクの容量が空になってしまうような場合は、本体から水漏れしている可能性があります。
家族の人数と使用量などを考慮してエコキュートを選んでいれば、基本的にタンクが空になることはあまりないので、頻繁に空になるようであれば要注意です。
光熱費が高くなる
お湯がなくなることに関係しますが、水漏れするとその分のお湯を作ろうとするので、余計なエネルギーを消費し、光熱費が高くなることがあります。
「普段と使用量は変わってないのに光熱費が高い」と感じた方は、現場を確認し、異常がある場合はすぐに業者に相談するなどして対処しましょう。
水漏れした時の対処方法
それでは、実際にエコキュートが水漏れした場合の対処方法について解説します。
事前に知っていれば万が一のときでも焦らず対応できるので、実際に今水漏れが起きていない方も事前知識として参考にしてみてください。
まずは原因を探る
エコキュートが水漏れする原因はいくつかあります。
水漏れが発生した場合は基本的に業者に対応してもらう形になりますが、修復までの全体の流れをスムーズにするためにも、原因を探るようにしましょう。
ただ、時間をかけすぎて初動が遅くなっては本末転倒なので、上記で解説している水漏れの原因を確認しても分からない場合は、すぐに業者へ相談するようにしましょう。
保証範囲ならメーカーのサービスセンターに電話する
まずはメーカーのサービスセンターなどへ電話しましょう。
電話するときは保証の内容について問われるで、保証書を手元に用意した状態で連絡するようにしましょう。
基本的には無償で対応してもらえますが、一部保証対象外のケースもあります。
メーカーの有償修理は高額になるケースが多いので、必ず確認してください。
また、メーカー保証の対象外であれば、他、施工業者にも相談してみましょう。
修理業者に現場を見てもらう
業者に相談した場合は基本的には現場確認の流れになります。
水漏れの箇所によっては特定しづらい箇所もあるので現場確認は必須です。
状況を説明し、なるべく早めに来てもらいましょう。
必要に応じて修理・買い替えを行う
水漏れの箇所や原因によって、修理や買替えを検討する必要があります。
使用状況・年数・金額など判断基準が様々なので、業者と相談して決めましょう。
水漏れした時の修理費用の相場
修理する業者や内容によって変わりますが、水漏れ修理の平均的な相場は10,000〜30,000円程です。
ただし、配管や本体の劣化により、交換工事が伴う場合は相場以上の金額が発生する場合があります。
エコキュートの水漏れを防ぐ方法
エコキュートの水漏れを防ぐ上で大切なのがメンテナンスです。
ここでは、エコキュートのメンテナンス方法についていくつか紹介します。
定期的に業者のメンテナンスを実施する
コストは掛かりますが、業者にメンテナンスを依頼するのが予防策としては最適です。
エコキュートには配管、フィルター、漏電遮断器、タンクなど、チェックすべき点が多数あるので、業者に依頼するもの一つの手段です。
また、業者に依頼すれば故障になり得る部分の早期発見にも繋がるので、エコキュートを長く使うためにも検討してみると良いでしょう。
自分でもできるメンテナンスを実施する
多少手間は掛かりますが、配管洗浄やフィルター清掃など自分で実施する方法もあります。
エコキュートのメンテナンスは、年間で2、3回実施するのが良いので、手間とコストのどちらを取るか、検討して決めると良いでしょう。
発見したらすぐに対応する
水漏れを発見した場合は初動の速さが大切です。
被害が拡大される前に、早めに対処しましょう。
水漏れしたときに修理を依頼できる業者
ここでは、水漏れしたときに修理対応できる業者をいくつか紹介します。
業者を選ぶ際は、金額や対応など比較して検討しましょう。
メーカー
現在使用しているメーカーで修理を依頼する場合は、保証期間内であることを確認しましょう。
保障期間を過ぎてしまうと有償となり、さらにメーカーの有償修理は高額になる傾向があります。
電気工事会社
エコキュートを取り扱っている電気工事会社では、メンテナンスや修理を行っているところも多くあります。
特に地域密着の電気工事会社では対応も早く、よりリーズナブルに済むことがありますので、一度相談してみると良いでしょう。
水道修理専門店
CMで宣伝されているような水道修理専門店でも修理を依頼することは可能です。
金額もリーズナブルで、対応も早いなどメリットがあります。
ネット専門業者
ネット専門業者も水道専門業者同様、価格もリーズナブルで当日対応が可能な業者もあります。
深夜でも受付している業者もあるので、いざというときに頼りになります。
まとめ
- エコキュートの水漏れの原因は複数ある
- 水漏れを発見したらすぐに対処することが大切
エコキュートの水漏れは放っておくと大変ですが、事前に対策を知っていれば焦ることなく対応することが可能です。
普段からのメンテナンスを含め、万が一に備えて知識を蓄えておきましょう。
そうすることで、よりエコキュートを長持ちさせることができるでしょう。