日立エコキュートの特徴とは？機能や費用感について

エコキュートは省エネ性能が高い便利な給湯器として最近人気が高まっています。

しかし、大手人気メーカーが多くの機種を発売しているため、いざ購入しようと思っても何を購入すべきか迷ってしまう人は多いでしょう。

そこで、この記事ではエコキュート人気メーカーの一つである日立のエコキュートについてご紹介します。

省エネ性能と水圧の強さに定評がある日立エコキュートですが、本当にそうなのか、なぜそうなのかなど、日立エコキュートの特徴、機能や費用感を機種別にご紹介していくので、エコキュートを選ぶときの参考にしてみてください。

日立はどんなメーカー？

日立の正式名称は「株式会社日立製作所」で、1910年創業の老舗企業です。

世界でも有名な電気機器メーカーで、日本でも人気のある製品をいくつも生み出しています。

電気機器の開発にも力を入れていて、特に白物家電(冷蔵庫・掃除機・洗濯機など)の人気が高いです。

エコキュートも日立の人気機器の一つで、他のメーカーと異なる便利な機能を持つ機種がたくさん開発されています。

こんな人は日立エコキュートがおすすめ

• 水圧の強いシャワーを使いたい人
• 2.3階にお風呂がある人
• 節約意識が高い人
• 災害に強い機種を探している人
• 入浴剤をよく使う人
• 仕事・家事などで忙しい人

このような人は、日立エコキュートがおすすめです。

日立エコキュートの特徴

エコキュートはメーカーによってそれぞれ特徴がありますが、日立エコキュートにはどのような特徴があるのでしょうか。

次に日立エコキュートの特徴をご紹介します。

省エネ性能が高い

日立エコキュートは保温力が高いタンク「ウレタンク」を使用しており、省エネ性能が高いことで有名です。

年間給湯保温効率(JIS)が3.0～4.2となっており、日本トップレベルの省エネ性能であることを示しています。

省エネ性能が高い＝電気代が節約できるということです。

毎日使う給湯器だからこそ、省エネ性能に注目して機種を選ぶようにしましょう。

年間給湯保温効率(JIS)とは

日本工業規格基準のことで、この数値が高いほど省エネ性能が高いということを表します。

どのメーカーのエコキュートでも基本的にこの数値が発表されているので、エコキュートを選ぶときの目安として確認するのがおすすめです。

独自機能「水道直圧給湯」がおすすめ

水道直圧給湯とは、日立のエコキュートに搭載されている独自の機能です。

この機能目当てで日立のエコキュートを選ばれるお客様も多いほどの有名な機能でもあります。

この機能によってお湯の水圧が上がるため、2.3階に設置したシャワーでもお湯の水圧が下がることはありません。

今お使いの給湯器でお湯の水圧に不満があるという人は、日立エコキュートを検討してみると良いでしょう。

日立独自の「水道直圧給湯」とは

では、これから日立独自技術の「水道直圧給湯」についてご紹介します。

まずは、一般的なエコキュートの給湯方法についてです。

一般的なエコキュート

1. 90度以上のお湯をタンクに貯める
2. 1のお湯と水道水を混ぜて温度調節する
3. 2で温度調節したお湯が蛇口やシャワーから出てくる

このような流れでお湯を蛇口から出します。

タンクにお湯を貯める段階で一度水圧を落とすことになるため、蛇口からお湯が出るときにはどうしてもお湯の水圧が下がってしまいます。

この仕組みを改善するために、日立は独自機能を開発しました。

日立エコキュート「水道直圧給湯」

1. 水道水がエコキュート内の熱交換機を通る
2. 1で水圧を下げずに瞬時にお湯をつくる
3. 水道そのままの圧力でお湯を出す

日立エコキュートは、このような仕組みでお湯をつくっています。

一般的なエコキュートのようにタンクを経由しないため、水道の圧力そのままの圧力のお湯を出すことが可能です。

ちなみに、一度タンクに貯めた水を使用していないため、水道直圧タイプのエコキュートはそのままのお湯を飲むこともできます。

2，3階に設置したお風呂やシャワーを快適に使いたい人、同時に複数の蛇口でお湯を使いたい人は日立エコキュートがおすすめです。

井戸水・硬度が高い水でも使える

日立エコキュートの中には、井戸水や硬度が高い水でも使用できる機種「ナイアガラタフネス」があります。

井戸水対応機種は他社メーカーでもいくつか発売されていますが、硬度が高い水でも使えるエコキュートを発売しているメーカーはかなり少ないです。

今まで、水の硬度が原因でエコキュートが使えなかった人は日立エコキュートのナイアガラタフネスがおすすめです。

井戸水・硬度が高い水でエコキュートが使えない理由

井戸水も高硬度水も配管へのダメージが大きいからです。

井戸水の場合は不純物が多く、配管が詰まりやすくなってしまいます。

高硬度水の場合は、酸性の値が強いため配管が腐食しやすくなってしまいます。

このように、井戸水や高硬度水は配管へのダメージが大きいので、井戸水や高硬度水地域はそれらの地域に対応しているエコキュートを使用するようにしましょう。

日立エコキュートはなぜ井戸水・高硬度水に対応しているの？

日立エコキュートが井戸水や硬度が高い水に対応しているのには、大きく分けて二つの理由があります。

水道直圧式のため、タンクの水入れ替え量が少ない

日立エコキュートの井戸水・硬度が高い水対応機種であるウレタンクは、水道直圧式のエコキュートです。

そのため、タンクの水の入れ替え量が少なくなっています。

タンクの水入れ替え量が少ないということは、配管を通る水の量も少なくなるということなので、配管の詰まりの原因である不純物やカルシウムの蓄積を防ぐことができます。

ステンレス製の配管

日立エコキュートのウレタンクはステンレス製の配管を使用しています。

ステンレスは腐食に強い材質のため、長時間酸性度の高い水に触れていても腐食しにくいという特徴があります。

清潔に使える

日立エコキュートは通常モデルでも配管にステンレスを使用しています。

ステンレスは汚れが付きにくく、腐食にも強い素材のため、長期間使用してもトラブルが起こりにくくて安心です。

また、日立以外でステンレス製の配管を使用しているメーカーはコロナのみです。

他のメーカーの多くが銅製の配管を使用しているため、その耐久性は歴然の差があるといえるでしょう。

自動洗浄システムで清潔に

日立エコキュートは浴槽のお湯を流した後に自動で配管を洗浄する機能も付いています。

毎回、お湯を流した後に水道水で排水管を洗い流してくれるので、汚れが溜まりづらく清潔な状態を保つことができます。

耐震性が高い機種が多い

日立エコキュートの中には、最も高い耐震性能を表す耐震クラスSの機種のラインナップが豊富です。

耐震クラスSとは、避難所レベルの建物に相当する耐震レベルなので、地震や災害が多い日本での使用に向いています。

耐震クラスSの日立エコキュート機種

• BHP-FV46WD
• BHP-FV37WD
• BHP-F46WD
• BHP-F37WD
• BHP-F46WDK
• BHP-F37WDK
• BHP-FW46WD
• BHP-FW37WD
• BHP-FW46WDK
• BHP-FW37WDK
• BHP-FR46WU
• BHP-FR37WU
• BHP-FG46WU
• BHP-FG37WU
• BHP-F46WU
• BHP-F37WU
• BHP-F46WUK
• BHP-F37WUK
• BHP-ZA46WU
• BHP-ZA37WU

【参考】日立のエコキュート

入浴剤が使える

一般的にエコキュートで入浴剤を使用するのは推奨されていません。

しかし、日立エコキュートの配管はステンレス製で汚れにくく腐食しにくいため、一部を除いて多くのタイプの入浴剤の使用が許可されています。

入浴剤を使いたいという人には日立エコキュートがおすすめです。

ただし、にごり湯タイプの入浴剤の使用はおすすめされていないので、注意しましょう。

日立エコキュートのおすすめ機能

日立エコキュートには独自の便利機能がたくさんあります。

これから人気の高いおすすめ機能をご紹介していくので、ぜひチェックしてみましょう。

機能	概要
ウレタンク	真空断熱材を使用したタンクで保温性に優れている 省エネ効果が高いので、電気代軽減効果が期待できる
パワフルシャワー	水道直圧給湯によって高い水圧を実現している 2，3階に設置された蛇口でもスムーズに使用できる
ナイアガラタフネス	短時間でお湯はりができる 水圧の高いお湯が出る ナイアガラタフネス機能付きの機種は無償期間が5年間
キラリUVクリーン	浴槽用配管を通るときに深紫外線を照射し、お湯を清潔に保つ 深紫外線を照射することによって、菌の増殖・お湯のにごりを抑える
快泡浴	専用アダプターを装着すれば、小さな泡(ファインバブル)のお湯を出すことができる ファイバブル入りのお湯を溜めた浴槽につかると体が温まりやすくなる
高速湯はり	通常より短い時間でお湯はりできる
アプリ	日立エコキュート専用アプリを使ってスマートフォンからエコキュートの操作ができる
インテリジェント機能	普段のお湯の使用量や時間を記憶し、沸き上げ量を自動で調節する
節約機能	お湯の使用量をグラフ化し、節約への意識を高めることができる お湯の使い過ぎをアラームで知らせてくれる

日立エコキュート機種別機能と費用感

日立エコキュートにはいくつかの機種があります。

人気機種の機能と費用感をご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

水道直圧給湯(ナイアガラ出湯)　フルオート　

高効率モデル

型番	BHP-FV37WD
特徴	便利機能が多くてお湯の水圧が強い 省エネ能力が高い 日立エコキュートのハイスペック機種
タイプ	フルオート 高効率
容量	370ℓ(3～5人)
主な機能	水道直圧給湯 ウレタンク 自動洗浄機能 シルキー快泡浴対応 高速湯はり インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	4.2
本体参考価格	38万円～

型番	BHP-FV46WD
特徴	便利機能が多くてお湯の水圧が強い 日立エコキュートのハイスペック機種 家族の人数が多い人におすすめ 省エネ能力が高い
タイプ	フルオート 高効率
容量	460ℓ(4～6人)
主な機能	ウレタンク 水道直圧給湯 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	4.2
本体参考価格	40万円～

ナイアガラ出湯の標準モデル

型番	BHP-F37WD
特徴	便利機能が多くてお湯の水圧が強い
タイプ	フルオート
容量	370ℓ(3～5人)
主な機能	ウレタンク 水道直圧給湯 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	3.5
本体参考価格	28万円～

型番	BHP-F46WD
特徴	便利機能が多くてお湯の水圧が強い 家族の人数が多い人におすすめ
タイプ	フルオート
容量	460ℓ(4～6人)
主な機能	ウレタンク 水道直圧給湯 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	3.5
本体参考価格	29万円～

ナイアガラ出湯の寒冷地モデル

型番	BHP-F37WDK
特徴	便利機能が多くてお湯の水圧が強い 寒冷地での使用に向いている
タイプ	フルオート 寒冷地
容量	370ℓ(3～5人)
主な機能	ウレタンク 水道直圧給湯 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	3.2
本体参考価格	30万円～

型番	BHP-F46WDK
特徴	便利機能が多くてお湯の水圧が強い 寒冷地での使用に向いている 家族の人数が多い人におすすめ
タイプ	フルオート 寒冷地
容量	460ℓ(4～6人)
主な機能	ウレタンク 水道直圧給湯 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	3.1
本体参考価格	32万円～

水道直圧給湯(ナイアガラタフネス)　フルオート　井戸水・高硬度水道水対応

型番	BHP-FW37WD
特徴	便利機能が多くてお湯の水圧が強い ステンレス製タンク使用 井戸水・高硬度水地域で使用できる
タイプ	フルオート 井戸水・高硬度水対応
容量	370ℓ(3～5人)
主な機能	ウレタンク 水道直圧給湯 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	3.4
本体参考価格	51万円～

型番	BHP-FW46WD
特徴	便利機能が多くてお湯の水圧が強い ステンレス製タンク使用 井戸水・高硬度水地域で使用できる 家族の人数が多い人におすすめ
タイプ	フルオート 井戸水・高硬度水対応
容量	460ℓ(4～6人)
主な機能	ウレタンク 水道直圧給湯 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	3.4
本体参考価格	55万円～

フルオート

高機能モデル

型番	BHP-FR37WU
特徴	便利機能が多い 日立エコキュートの高機能モデル
タイプ	フルオート
容量	370ℓ(3～5人)
主な機能	ウレタンク 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	3.5
本体参考価格	26万円～

型番	BHP-FR46WU
特徴	便利機能が多い 日立エコキュートの高機能モデル 家族の人数が多い人におすすめ
タイプ	フルオート
容量	460ℓ(4～6人)
主な機能	ウレタンク 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	3.5
本体参考価格	28万円～

標準モデル

型番	BHP-F37WU
特徴	便利機能が多い 日立エコキュートの標準モデル
タイプ	フルオート
容量	370ℓ(3～5人)
主な機能	ウレタンク 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	3.3
本体参考価格	23万円～

型番	BHP-F46WU
特徴	便利機能が多い 日立エコキュートの標準モデル 家族の人数が多い人におすすめ
タイプ	フルオート
容量	460ℓ(4～6人)
主な機能	ウレタンク 自動洗浄機能 高速湯はり シルキー快泡浴対応 インテリジェント機能 節約サポート機能 きらりUVスクリーン など
年間保温効率	3.3
本体参考価格	25万円～

給湯専用

型番	BHP-ZA37WU
特徴	シンプルな機能
タイプ	給湯専用
容量	370ℓ(3～5人)
主な機能	ウレタンク インテリジェント機能 節約サポート機能 など
年間保温効率	3.3
本体参考価格	26万円～

型番	BHP-ZA46WU
特徴	シンプルな機能
タイプ	給湯専用
容量	460ℓ(4～6人)
主な機能	ウレタンク インテリジェント機能 節約サポート機能 など
年間保温効率	3.3
本体参考価格	24万円～

日立エコキュートの人気機種をご紹介しました。

エコキュートを選ぶときには、使用する人数・設置する環境・必要な機能を考えてから選ぶのがおすすめです。

機能が多くて容量が大きくなると本体価格も高くなるので、自分の使い方に合応じた商品を選ぶようにしましょう。

エコキュートの設置費用について

エコキュートを設置するためには、本体価格だけでなく設置費用も必要になってきます。

設置費用は業者によって大きく異なりますが、一般的に10～15万程度です。

エコキュートを購入するときには、設置工事費も必要だということを忘れないようにしましょう。

まとめ

日立は開発力が高く、伝統のある老舗企業です。

そんな日立が発売するエコキュートは、省エネ性能と水圧の強さに定評があり、今も人気があります。

また、井戸水・高硬度水道水にも対応した商品ラインナップも多いので、今までエコキュートの使用を諦めていた人でも希望の商品が見つかるでしょう。

エコキュートは初期費用が大きくなってしまうので、どうしても購入を控えてしまう人がいますが、長い目で見るとお得な商品です。

給湯にかかる電気代を少しでも安く抑えたい人、いつもの入浴タイムをより快適にしたい人はぜひ一度日立エコキュートを検討してみましょう。