節電効果が高いと人気の三菱エコキュート。
性能の高さや省エネ機能の高さが魅力で人気の高い給湯器です。
エコキュートに限らず、どの給湯器もお湯がでないなどのトラブルが起こる可能性があります。
ここでは、三菱エコキュートで多いエラーの原因、自分でできるエラーの解除方法、各種エラーコードについて解説をしていきます。
最後に、故障した時の費用の相場もご紹介するので、三菱エコキュートをお使いの方、これから使おうと考えている方は是非確認してみましょう。
Contents
三菱エコキュートのエラーの原因について
昨日までは普通に動いていたのに、急にエコキュートの調子が悪くなって正常に動かない時があります。
そのような時には慌てず、エラーの原因を探してみましょう。
これからそのエラーについて1つずつ解説していきます。
お湯がでない
寒い日に限ってお湯が出なくて困ったという経験をお持ちの人もいるでしょう。
実は、気温が下がるとお湯が出なくなることはよくあることです。
お湯が出ないと焦ってすぐに業者に連絡してしまいがちですが、自分で確認して対処することで、お湯が出るようになることもあります。
全ての蛇口からお湯が出ない
全ての蛇口からお湯が出ない時に考えられる原因は2つあります。
1つずつその原因について解説していきます。
配管凍結
気温が下がると配管が凍ってしまうことがあります。
一度配管の凍結を確認してみましょう。
配管が凍結しても気温が上昇すると凍結が溶けて自然とお湯が使えるようになります。
急ぎの場合はぬるま湯を配管にかけて凍結を溶かすとよいでしょう。
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貯湯タンクの中のお湯不足
貯湯タンクの中のお湯が不足している場合もお湯が出なくなります。
一度貯湯タンクのお湯の量を確認してみましょう。
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凍結・お湯不足のどちらにも当てはまらない場合は、エコキュートを購入した販売店または業者に連絡してみてください。
シャワーからお湯が出ない
シャワー以外は問題なくお湯が出るのに、シャワーだけお湯が出ないという時があります。
そのような場合の主な原因は3つです。
シャワーの温度設定が低すぎる:1番多い原因
シャワーの温度設定が低すぎる場合、温度が安定しづらいのでお湯が出にくくなることがあります。
設定温度を上げて様子をみてみましょう。
水の圧が強い
シャワーの温度調節は水と給湯器から出るお湯の割合を変えることで行っています。
しかし、水の水圧が強い場合、お湯よりも水の割合の方が多くなって温度が下がってしまうことがあります。
設定温度が低すぎる場合に当てはまらい時は、一度水の止水栓を閉めて様子をみてみましょう。
シャワーヘッドの故障
最近はいろいろなシャワーヘッドが売っていて、自分で簡単に変えられるようになっています。
シャワーヘッドの故障でもお湯が出なくなることがあるので、温度や水圧の対策を試してみてもお湯が出ない場合は、シャワーヘッドの故障の可能性があるので、購入した販売店に確認してみましょう。
お風呂にお湯が溜まらない
お風呂にお湯が溜まらない場合に考えられる主な原因は3つです。
配管凍結
気温が下がると配管が凍結することがあります。
気温が低い日に急にお湯が出なくなった場合はまず配管凍結を疑ってみましょう。
気温が上がったらお湯が出るか確認してみてください。
断水
何らかの理由でその地域で断水が起こったということがあります。
その場合、お湯に限らず水も出ないし、他の蛇口からも水が出ません。
断水が終わるのを待ちましょう。
貯湯タンクの中のお湯が足りない
シャワーからお湯が出ない時の原因にもありましたが、貯湯タンクにお湯が溜まっていない場合はお風呂のお湯はりもできません。
他の蛇口でもお湯が出ない場合は、貯湯タンクのお湯不足の可能性があるので、貯湯タンクのお湯の量を確認してみましょう。
全てに当てはまらず、お風呂のお湯を溜めることだけできない場合は故障の可能性があるので、給湯器の販売店に連絡してみましょう。
お湯が沸かない
エコキュートでお湯を沸かせようとしているのにお湯が沸かないというトラブルが発生することがあります。
まずは焦らず自分でできる確認作業を行い、それでも改善しない時は販売店に連絡してみましょう。
既に貯湯タンクがお湯で満タンの状態
お湯を沸かすためにボタンを押してもすぐに止まってしまう場合は、貯湯タンクにお湯が満タンに溜まっているのにお湯を沸かそうとしている可能性があります。
貯湯タンクにお湯がたくさん溜まっている状態でお湯を沸かすボタンを押してもそれ以上お湯を沸かせることはできません。
一度貯湯タンク内のお湯の量を確認し、貯湯タンクにお湯がいっぱいの時は一度お湯を沸かせるのをストップしましょう。
しかし、貯湯タンクにお湯がないのにお湯が沸かせられない時は故障している可能性があるので、販売店に連絡してみてください。
水漏れしている
給湯器や水道など水に関わる部分のトラブルで多いのが水漏れトラブルです。
エコキュートも水漏れのトラブルが起こることはよくあります。
その場合はすぐに販売店に連絡しましょう。
ただし、水漏れが起こっていてもエラーコードが表示されないこともあります。
その場合は、水道を全て止めた状態で水道メーターを確認してください。
全ての水道を止めているにもかかわらず水道メーターが回るということは水漏れが起こっている可能性が高いです。
その他にもタンクのお湯がすぐになくなる、水道代が急に上がった、など気になることがあれば販売店または業者に連絡してみましょう。
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リモコンにエラーコードが表示された時は
リモコンにエラーコードが表示された時にエラーを強制解除する方法もあります。
エラーの原因を解消してもエラーコードが消えない時は強制解除を試してみましょう。
ただし、エコキュートが故障していてエラーが出ている場合は強制解除を行っても再度エラーが表示されます。
その場合は、販売店に連絡してみましょう。
エラーコードとは
給湯機によってエラーコードが表示される場所は違いますが、三菱エコキュートのエラーコードはリモコンに表示されます。
エラーコードはアルファベットと数字からできたコードのことで、それぞれ意味合いが異なります。
エラーコードを見ると故障していることや故障の内容まで分かります。
エラーコードが表示されたらエコキュート本体やそれに関わる部分での不具合が発生している可能性があります。
表示に気付いていながら放っておくと故障の原因になるので、エラーコードの表示を見つけたら迅速に対応しましょう。
三菱エコキュートのエラーの強制解除法
エラー解除法は3つあります。
これからその3つの方法を説明しますが、まずは1番簡単なリモコンを使用した方法を試してみましょう。
- エコキュートのリモコンの日時設定ボタンと給湯湯温▼ボタンを同時に3秒以上長押ししましょう。
- 貯湯タンクの電源ブレーカーを落として再度電源を入れましょう。
- 家のブレーカーを一旦落として、またブレーカーを上げましょう。
エラーの原因を解消してもエラーが消えない場合はこれらの方法で強制解除を行いましょう。
では次に三菱エコキュートのエラーコードを1つずつ解説していきます。
三菱エコキュートのエラーコードについて
これから三菱エコキュートのエラーコードの原因と対処法を具体的に説明していきます。
これらのエラーコードは他の給湯器にも対応するものではありません。
※本エラーコードは三菱エコキュートのエラーコードなのでご注意ください。
三菱エコキュートのエラーコード一覧
エラーコード | 原因 | エラー解除方法 |
---|---|---|
U00 | サーミスタ断線・故障・接続不良が原因で給湯温度が高くなったこと | 蛇口から水を出し、温度が下がると自然と解除されることがある 温度が下がっても表示が消えない場合は販売店に連絡する |
U03 | お風呂の自動お湯はり時の異常 浴の栓が開いていてお湯が溜まらない 浴槽アダプタの詰まり | 栓が抜けている時は栓をしてもう一度お湯はりする 浴槽アダプタが詰まっている時はブラシ等で詰まりを解消し、もう一度お湯はりする |
U04/U05 | お湯切れ | 停止する期間の設定を変更し「満タン」ボタンを押すわき上げの設定を「多め」に変更する 「満タン」ボタンを押す |
U29 | お湯はりの誤作動 お風呂の栓が抜けていてお湯が溜まらない 浴槽アダプタの詰まり給水配管専用止水栓が閉じている お湯はりの設定量が少ない | 栓が抜けている時は栓をしてもう一度お湯はりする 浴槽アダプタが詰まっている時はブラシ等で詰まりを解消し、もう一度お湯はりする 給水配管専用止水栓を開ける お湯はりの設定量を増やす |
C03/C19/C20/C21/C27/C30 | 配管凍結 | 気温が上がるのを待つ 配管にぬるま湯をかける |
C24 | インバータ異常 ヒートポンプ基盤の交換のタイミング | インバータ・ヒートポンプ基盤の交換の可能性があるので、販売店に連絡する |
C26 | コンプレッササイクルの異常 | インバータ・ヒートポンプ基盤の交換の可能性があるので、販売店に連絡する |
F06 | 配管凍結 配管の詰まり | 気温が上がるのを待つ 配管の凍結部にぬるま湯をかける |
F08 | 本体や貯湯タンクからの水漏れ | 販売店に連絡する |
P01/P20/P21 | 貯湯ユニットの給湯温度調節部品の不具合 配管凍結 給水配管専用止水栓が閉じている | メーカーや販売店に連絡する |
P05 | 配管凍結 貯湯タンクのお湯不足 給水配管止水栓が閉じている浴槽アダプタの詰まり | 配管凍結が修まるのを待つか、配管にぬるま湯をかけて凍結を溶かす 給水配管止水栓を開ける浴槽アダプタの詰まりを解消する |
P16 | 貯湯タンクのお湯不足 ヒートポンプ配管の接続不備 配管凍結 配管詰まり | 給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に連絡する |
P35 | お風呂の給湯部分の弁の不備 機器の不具合 | 給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に連絡する |
P36 | 熱源ポンプ全般の不具合 | 給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に連絡する |
P37 | お湯を自動で溜める機能・追いだきの不具合 | 給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に連絡する |
このようにエラーコードを見ると、ある程度どのような不具合によってエラーが出ているのかが分かります。
自分で直せる簡単な不具合もあれば業者による修理や交換が必要な不具合もあります。
自分で対応しても調子が悪い場合は、販売店に連絡してみましょう。
では、次にエコキュートが故障した時の修理の費用相場をご紹介していきます。
三菱エコキュートが故障の場合の費用相場
エコキュートを購入したら最初は保証期間があります。
保証期間内の修理はほぼ無料ですが、保証期間を過ぎたら修理料金がかかってしまいます。
修理費用は故障の内容によって変わりますが、簡単な修理や部品交換などであれば数万円程度済むでしょう。
では、これから修理費用の相場をご紹介していきます。
【部品交換】2~6万円程度
三菱エコキュートの部品は時期がきたら交換が必要なものもあります。
ゴムパッキンなどは使用しているうちに劣化していくものなので、ある程度の時期になったら交換が必要です。
修理したり交換したりする部品の種類にもよりますが、簡単な修理や部品交換は2~6万円程度でできるでしょう。
【基盤・電子回路の修理】15万円程度
基盤や電子回路の修理や交換の費用はどうしても高くなりがちです。
基盤ごと交換する場合、15万円程度はかかると覚悟しましょう。
このようなケースでは、修理ではなく買い替えを考えてもてもいいかもしれません。
【三菱エコキュートを買い替える】25~50万円
使用年数が10年以上経過している場合や修理費用が高い場合は買い替えを考えてみてもいいかもしれません。
三菱エコキュートの値段は25万円~50万円程度です。
値段の差が大きく開く原因は、性能の違いや貯湯タンクの大きさの違いがあるということです。
自分の生活スタイルや予算に合ったものを見つけて買い替えてみるのもいいでしょう。
【三菱エコキュートの取り替え工事費用について】
三菱エコキュートを買い替えた場合は、工事費用が必要になります。
工事費用としては15万円程度かかると考えておいたほうがよいでしょう。
ただし、以前付けていたエコキュートと同じ大きさやスペックのものを取り付ける場合は、工事費用が少し安くなるかもしれません。
逆に、前回のものより大きかったり性能が良かったりした場合はふろ配管を付け直す必要がある場合があるので、工事費用は高くなる可能性があります。
エコキュートの修理業者を選ぶときのポイント
エコキュートの修理業者がたくさんありすぎて選べないという人もいるのではないでしょうか。
そのような人のためにエコキュートの修理業者を選ぶときのポイントをいくつかご紹介していきます。
見積もりは複数の業者で
エコキュートの修理費用は業者によって大きく変わってきます。
いくつか修理業者をピックアップし、気になった業者にまずは見積もりをお願いしましょう。
3~4社ほど見積もりをとれば修理の相場などが分かりやすいです。
見積もり金額・業者の対応などで実際に修理してもらう業者を決定しましょう。
対応が早い業者を選ぼう
エコキュートを修理したいということはお湯が沸かせない場合が多いです。
その場合、家でお風呂に入れないことが多いでしょう。
そのため、できるだけ素早く修理してくれる業者を選びたいところです。
見積もり依頼を行ったときに対応が早いかどうか確認しておくのがおすすめです。
詳しく説明してくれる業者を選ぼう
見積もりをした時に、その内容を詳しく説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。
業者によっては修理が始まってから追加料金を請求してくるところもあります。
事前に追加料金がかかる可能性があるのか確認するようにしましょう。
細かい内容を確認した時に誠実に対応してくれる業者であれば安心して修理を任せられます。
まとめ
節電効果や性能の高さから人気の高い三菱エコキュート。
基本的には長い期間使用することが可能ですが、時には部品交換や修理が必要になります。
不具合が起こった場合は、まずはエラーコードを確認して自分で簡単な対処してみましょう。
簡単な不具合であれば自分で対処も可能です。
ただし、エラーコードを見て自分で対処してもエラーが解除されない場合、正常にお湯が出ない場合などは自分で判断せずに販売店や専門業者に連絡するようにしましょう。
保証期間内であれば無料で修理・点検してくれることが多いです。
保証期間を過ぎている場合は、修理費用がかかりますが修理費用を確認して修理もしくは買い替えを行いましょう。
修理業者を選ぶときには1社で決めるのではなく何社か見積もりを取ってから決めるのがおすすめです。
その時に修理費用だけでなく対応が誠実な業者かどうか確認することもできます。
便利なエコキュートを長く使うためにはエラーが出たときは素早く適切な対応をするようにしましょう。